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ぼっそり

第6章 じんわり


教室、いつもと変わらない騒がしく楽しそうな雰囲気だった。
エルに視線を合わせるとクラスメート2、3人がエルの湿布に気づいたのかどうしたのか理由を聞いていた。
話し声は聞こえなかったが、エルの仕草と顔を見る限りやっぱり何か隠している様な気がした。

小さな悩みがあったらエルはいつもすぐに打ち明けてどうすればいいのか聞きに来ることがよくある。
けれども今は何も聞きに来てはいない。それほど言いにくい大きな悩みなのだろうか。

エルに視線を反らすと同時にクラスメートが納得したのか解散していた。
「大事にしてね」「はやく治せよ」そんな声が聞こえてきた。
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