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ぼっそり

第5章 ぐさり


放課後。もうあの女生徒は忘れた。
せっかくだからエルに一言メールを送ろうかと思った。
日常的な事を送っても詰まらないだろうし、今の状態を聞きたいところだが…朝の事で特に聞かなくてもいいんじゃないかと思った。

さすがにあんな早くに微熱に気づいて下がるとは思わない。
一体何があったと言うんだ?
気になるところだが、前の指の怪我の事件といい俺が気になることを言った上で大きなことになりかけたことが最近多い。
気にかけてはいるが、聞くのはやめた。
嫌なのもあるし、変なところに足を踏み入れたくもなかったからだ。

俺が部活をやってないのもあると思うが、不思議と帰り道の方が寂しく感じた。
あまりうちのクラスに帰宅部が居ないのも一理あるがエルが居ないだけでも結構静かだった。
といっても今歩いている道には俺しか居ないのだが。
ま、明日には来ると思っている。
またあのヘラついた笑顔で登校してくることだろう。そう思うとなんだか安心した。
そう考えながら家の鍵を開けてドアを開けた。
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