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仕事は幽霊退治

第10章 現在地


白川側

目を開けると真っ白な天井が見えた

体を動かそうとしたら

『?』

全く動けなかった

?「起きたのね~」

陽気な声で近づいてくる

『ここまでするんですか?』

香「また失いたくないかなねー。下半身をね」

香波はウィンクをしながら言う

僕の体は動かない

ベットに固定されている訳でもない

固定されていない状態で動けない術

1つしかないか

『マリオネット......』

香「大正解。よく知ってたわね」

マリオネット

世界で最もキツイ、拘束術の1つ

その人の体の機能の全てを奪い取り

術者の思い通りに動かす事の出来る術

近年、この術の使用は禁止された

理由は言わなくてもわかるだろう

術者によっては大量兵器並に強くなる

香「今から何が起こるかわかるかな?」

『さあ?わかりませんね』

実際はなんとなくわかっている

香波の顔が近づいてくる

息が掛かる距離まで

香「じゃあ、わからせてあげる」

悪戯な笑顔を浮かべた

『何をっ!』

僕の発言は無効にされた

香波が僕に口づけをしてきた

香波の唾液が僕の口の中を満たす

満たされたと思った香波は離れる

今すぐに吐きだしたいのにそれが出来ない

香「飲んで」

その命令に逆らう事は出来なかった

マリオネットのせいだ

僕は喉を鳴らして飲んだ

ドクンっ!

自分の心臓が大きく跳ねたのがわかった

それと同時に鋭い痛みが全身を襲う

『アッ.....!』

痛みで声を上げる事が出来ない

息も出来ない

体は自由が効かない

痛みが落ち着いてくると

香波は容赦なく口づけをくる

唾液も満たされる

吐きだす事が出来ない

痛みが体を襲う、これの繰り返しだ

何回か続いた時に違和感があった

その違和感は

飲む度に痛みが薄れ、快楽を感じるようになったのだ

『ま、さか......!』

香「ウフフ、流石にわかったようね」

心臓の鼓動が小さく早いリズムから

大きくゆっくりなリズムに変わってきた

これはマズい
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