第10章 現在地
皆が机の周りに集まってきておる
雷地と炎方の姿を確認した所で呼んでみる
仁【雷地、炎方】
2人は気づいたようじゃが
それ以上の反応はない
俺は強く呼んでみる事にした
仁【雷地、炎方】
今度は皆が気づいたようじゃ
雷地は皆に何かを言うと消えてしまった
黄牙側
仁【雷地、炎方】
黄「仁王の声か?」
赤「ああ、間違いないだろう」
立海の方を見ると皆が頷いている
麗「彼が何故出来るのだ?」
黄「氷月が何かしたんじゃないかな?」
赤「それしか、ないだろう」
とにかく救出だ
俺は声のする場所へと少しずつ意識を飛ばす
赤「どうだ?」
黄「うーん」
中々見つからない
それはそれで嫌だな
黄「居た!」
赤「行けるか?」
黄「ああ、行ってきまーす!」
今度は肉体ごと飛ぶ
飛んだ先は真っ暗闇だ
黄「仁王ー」
真っ暗闇に言ってみる
仁「こっちじゃ」
返事が来たけど
わからんわ!!
俺は術を発動させて仁王を探す
仁「眩しいのう」
黄「見ーつけた」
俺は仁王の腕を掴むと嫌な顔をした
仁「......」
黄「俺だよ!俺俺!!」
仁「わかっとる、良い思い出がないだけじゃ」
香波に連れ去れた時も掴まれたんだったな
黄「とりあえず、皆の所へ行こう」
仁「わかったぜよ」
俺は仁王と一緒に飛んだ
黄「ただいま~」
赤「はいはい」
柳生「仁王君!」
仁「ただいまナリ」
仁王は皆に連れていかれた
赤「氷月は?」
黄「いなかった」
麗「最悪な事にならなければいいけど」
麻「香波さんですからね......」
眞「あの方は敵になると何をするかわかんないし」
向うを見ると
丸「仁王、白川は?」
仁「目が覚めた時にはおらんかった」
丸「わ、悪りぃ......」
ジャ「仁王が無事でよかった」
切「そうッスよ!」
真「そうだな」
柳「白川も簡単にはやられはしないだろう」
幸「彼女は強いからね」
アイツは強い
だからこそ、弱いんだ
俺達はそれを知っている
黄「かくれんぼは苦手なんだよね」
赤「俺もだ」
いつでも受け止める準備は出来ている
さっさと出て来いよ
氷月
お前が居ないと
調子が狂うな
ツッコミ不足で