第9章 最悪な事態
仁王側
目が覚めると真っ暗な場所に居った
不思議とさっきとは違い恐怖が襲ってこん
俺もおかしくなったのか
起き上がって周りを見ても何も変わらん
俺はどうすればいいのかと
さっきの事を思い出す
確か、香波に腕を掴まれた
その次に氷月が強く......
仁「氷月!」
俺は思い出して呼んでみる
返事はなかった
どうすればええんじゃ
ポケットには貰った札しか入っておらん
戸があるかどうかもわからん部屋で動き回るのも行けないと思った
俺の中に恐怖心が襲ってくる
どうすればええんじゃ
恐怖と焦りが襲ってくる
【ちゃんと入っているかな?】
仁「!」
氷月の声じゃ!
【仁王君が起きたらこの録音は再生される事になっています】
仁「録、音?」
【これはある物に録音してあります。あなたがどれだけ僕に質問をしても無駄です。ご了承ください】
状況がサッパリ理解出来ん
【今の状態は、訳の分からない部屋に閉じ込められている状態です。仁王君が寝ている間に周りを調べておきましたので安心してください】
仁「......」
【それとこの録音が再生されていると言う事は、近くに僕は居ません】
断言しよったか
【では、ここの脱出でもしてみましょう。大丈夫です、やり方は言いますので】
仁「俺は......」
麗華側
幻術は相手を惑わす術の1つ
ない物をあるようにしたり
ある物をないようにしたりする術
彼らが掛かったのは
周りの人間をない物にし
自分に触れてくる者を全て自分の天敵に変えるようだ
香波もかなりのものを仕掛けて来たな
俺達は倉庫の通路を移動しながら説明する
麻「麗華さん、開けた場所にでます」
麻央の一言で大きな場所に出た
黄「地下、か」
学校に地下ね
眞「扉があります」
麗「確認してきてくれる?」
麻「はい」
2人は扉を開けて入って行った
幸「2人がこの先にいる可能性とかってあるのかな?」
幸村は俺に聞いてきた
麗「わからないよ。でも、香波の性格が変わっていなければさっきの場所にはいないはずだ」
麻「はしごがある程度でした」
眞「上にかなり大きな空間があります」
赤「そこしか行く場所がないさ」
黄「そうだね」
俺達は上に向かった