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仕事は幽霊退治

第9章 最悪な事態


白川側

香「ちょ~っと待っててね」

そう言うと僕らを小さな部屋に閉じ込め何処かに消えて行った

『仁王君』

見ると気絶しているようだ

仁王君の手首を少し抑えて確認する

『正常でなにより』

僕はホットして周りを見渡す

真っ暗で何も見えない

術で少しだけ明るくしているけど

そこまで明るくはない

自分の足元と少しが見える程度

『さて、何をしようかな?』

この後、自分の身に何が起こるのかくらいはわかっている

大体は人形にされるんだろうな

今の自分は脆いから、すぐに崩されるだろう

と言う事は、彼らとの戦闘も考えなきゃ行けない

あの2人はいいとして

彼女の命令がテニス部に向けられた時は何も出来ないからな

僕はブレスレッドを見る

『1割......』

僕の中から力が抜けていく

自分の持っている力を1割だけの状態にした

後、対策は

僕は自分の首に下げてある

水色の雪の結晶のペンダントを見る

『これがなければいいか』

外して手で握る

失くすのは勿体ない

ポケットに入っていれば外した意味がない

『あ......』

僕は仁王君を見た

『この対策も必要か』

僕はペンダントを握りしめて力を込める

そして終わると

仁王君の首に付ける

外からばれないようにジャージで隠す

『僕の出来る事は終わったかな?』

さっきから独り言

誰も聞いている訳ではない

この空間に居るのは怖い

怖いと思って仁王君を見ると

少しだけ安心して、顔も緩むのがわかる

最近になって仁王君が特別に見えてきた

屋上で一緒にサボっている時から少しずつ

最初はそうでもなかった

一緒に話していれば意外と楽しい事もある

2年の終わりになって特別に見始めた

会うたびに少しずつ特別に見えてくる

今では皆とは違う者を纏っているかのように見える

仁王君を見ると、少し息がしにくいし、心臓も騒ぎ出す

上で誰かが言っていた

人間が特別に見え息苦しくなった時

それは、恋と言うものだと

恋なんてしないからどうでもいいと流していただ

そうか、僕は仁王君の事が好きだったのか

僕が仁王君に触れようとした

香「油断はダメよ」

『ッ!』

僕の体は動かなくなった

下を向けると

僕の胸の真ん中から大鎌が貫通していた

僕はそのまま暗闇に消えた
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