第9章 最悪な事態
白川側
結界を張ったのは良いが
これだけでは行けないような気がして
皆を見る
大「手塚!」
菊「不二!」
桃「越前!」
青学でトラブルか!
宍「跡部!」
向「忍足!」
このメンバーって!
真「幸村!」
丸「仁王!」
あの7人が術に捕らわれている!
しまった、もっと早くに対処するべきだった!!
後悔しても仕方がない
1番近い人から術を解いて行く
最後に仁王君だけだ
振り返ってみてもあの目立った銀髪は見当たらない
柳生「仁王君!そっちは駄目です!」
柳生君が叫んでいる方を向くと
仁王君が結界の外まで走っていた
『くっ!』
僕も後を追いかける
術を特にも力はかなり消費する
いつもの起動力が落ちている
自分でもわかるくらい遅くなっている
必死で走り仁王君の肩を掴む
『仁王君!』
術を込めて名前を叫んだ
そうすると仁王君は走るのをやめて振り返る
『仁王君!僕が誰だかわかりますね!!』
仁「あ、ああ、わかるぜよ」
混乱しているようだな
でも、ここは危ない
『なら早く戻りましょう!』
僕は仁王君の手を捕って走り出したが
うかつだった
香「待ってよ~」
目の前に香波が現れた
多くの死神の気配があったのでわからなかった
『僕は急いでいます』
香「わかってるよ」
笑顔で言う
香は消えると仁王君の後ろに立つ
仁「なんじゃ!」
しかも腕まで掴む
香「捕まえた。氷月のお気に入り」
『な!』
別にお気に入りではない
しかし、目の前で仲間を連れていかれたくない!
僕は仁王君の手を掴みなおした
だけど、それは遅く
僕の体を宙に飛んだ
香波の瞬間移動だと思った時には遅かった
『(しまった!)』
僕らは皆から離れてしまった
上風側
仁王先輩を捕まえてこっちに来ようとしていた氷月達が
消えた
しかも、香波に連れていかれた
それがわかったかのように他の死神も何処かへ消えていく
麻「待てよっ!」
麻央は眞紀と追いかけて行った
雷地と炎方と麗華が帰ってきた
黄「やられた!」
赤「どこに行きやがった!」
麗「今からじゃ、遅すぎる!」
3人は沈黙した
黄「あのバカが!」
小さく吐いた
皆にはハッキリと聞こえていた