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仕事は幽霊退治

第9章 最悪な事態


仁王側

いきなり目の前に来たと思ったら

札を渡してきよった

しかも、壁に向かって投げろって

仁「それでなんか変わるんか?」

『まあ、投げればわかります』

そう言われて俺は札を投げた

ピキィ!

投げて当たった所から氷が張り付いた

麗「お見事!」

『......最悪』

2人は何かわかったようじゃが

幸「そんな事出来たんだ、仁王(黒笑)」

仁「俺も初めてぜよ」

俺達は2人を見る

『その札には最初から力を込めていたんだよ』

麗「力の持っている者が投げると、その効果が出るんだよ」

不「僕達は札の力を開放するスイッチかかんかかな?」

『そう言う事でいいよ』

手「では、俺達も持っているのか?」

麗「そうだね」

跡「アーン?」

忍「それは面白ろうやないか」

越「なんか、それはそれで面相なんスけど」

幸「楽しみじゃないか、フフフ」

『じゃあ、念のために5枚ずつ持ってて』

僕は札を出して皆に渡す

跡「どうすりゃいいんだ?」

『この札は全部結界だよ。自分の足元に投げつければ自分の周りに結界が出来る』

幸「発動条件とかあるのかな?」

『基本、壁や床、物などに当てれば発動するよ。範囲は自分で思った事を描けばそうなるさ』

不「じゃあ、時間とかは?」

『それはわかんないよ、皆の持っている力次第さ。多分20秒が限界かな』

麗「まあ、なんかあった場合は札を使わせる前に俺達がなんとかするさ」

『......雷地が呼んでるから行くね』

そう言うと体育館倉庫に向かって走って行った

俺は最近、無意識にアイツの背中を見るようになった

小さな体で俺達をサポートし

小さな体で俺達の事を思う

そんなヤツが、こんなに危険な事をしとるとは思わんかった

麗「......そんな皆さんにお願いがあります」

麗華の顔が真剣になった

麗「今のあの子はあんな調子だ。だけど、このまま心が崩れるのは時間の問題。そこで、大切なお願いがあります」

麗華は俺を見た

麗「誰一人欠けずに、ここから脱出してください。もし、この中の1人でも欠けた場合、あの子は二度と戻ってくることはありませんから」

仁「わかっとる」

俺は麗華に返す

皆も同じような顔をして居る

麗「ならよかったです。あの子を任せましたよ」

麗華は笑顔で何処かへ消えて行った
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