第9章 最悪な事態
白川側
人間には見えない印
こればかりは人間だけで対処しきれない
仁「印は何処にあるんじゃ?」
まあ、探しちゃうよね
でも、僕らから見れば
......いや、見えるかもしれない
言ってみるか
『ズボンのポケットの中』
そこに
跡「なんだこれは?」
見えているか
忍「なんや綺麗な石やな」
真っ赤な石が入っている
直径2cmもない、小さな球体の石が入っている
重さは感じられないほど軽いのだ
不「じゃあ、これが印かな?」
麗「ああ、それで怪異は見分けるよ」
『その様子だと、わかんなかったみたいだね』
普通の人間には目視る所
触れる事も出来ない
だから、自分でも気づけないのだ
最初にここに着た時は驚いたものだ
幸「知ってて隠してたんだね。白川さん(黒笑)」
『言って、焦らせては本末転倒だと思って』
不「へー(黒笑)」
あれ、この人達って仲いいの?
麗「でも、触れて見えるのはマズイんじゃないかな?」
『ああ、かなり最悪だ』
麗「これで向こうも見ていたらね」
『あっちはもう把握しているよ、多分ね!』
僕は札を真上に投げた
「キィイィィィィーーーー」
小さなコウモリが氷漬けになって僕の手に落ちてくる
麗「わーお」
『ちゃんと見てって言ったじゃん』
麗「麻央に言ってよ」
『教師に言ってるんですけど』
見ると監視型のコウモリのようだ
見たり聞いたりする事の出来る
どうせ、香波の召喚獣かなんかだろう
忍「それ、どないすんや?」
『ん?こうする』
僕は指を鳴らす
氷漬けになったコウモリは何も残らず砕け散る
越「......すご」
不「今度、かき氷が食べたいな」
幸「それは良い考えだね」
仁「なんか違うぜよ」
彼らを狙う理由はわからない
わからない?
ん?待てよ
僕は雷地と炎方を見た
その後に7人を見る
......そう言う事か
麗「何かわかったかな?」
『結論はまだだけどね』
他にも取りこぼしがないか探す
感、かな
この人達は感が鋭いからな
多分だけど
1番近くにいる仁王君に近寄る
仁「なんじゃ?」
僕は腰から札を1枚取り出して
仁王君の前に突き出す
『これを壁に向かって投げてみてほしい』
仁「それでなんか変わるんか?」
それはね