第8章 それぞれの神様
立ち上がって窓の外を見た
運動場には特に何もなかった
反対の窓は怪しい色の光が空間を包んでいた
学校の校舎内を見る限りだと
この学校は最近に建てられて学校ではある
けど、木造校舎ではない
それは一目瞭然だ
ふと思った
『図書館が、ない』
その言葉は皆に聞こえていた
黄「確かに、図書館がないね」
赤「ああ」
なぜ気づけなかったんだろう
この校舎に図書館がないのなら
別の建物があると
『麗華、ここ以外に建物って見た?』
麗「いや、見てないが」
おかしい
学校には必ずと言っていいほど図書館が設置されているはずだ
それがないと言う事は
別の建物が近くにあるはずだ
では、この空間とは別に結界が貼ってあり
そこに図書館があるのだろう
僕は考える
図書館が本館にない学校を思い出す
だけど、そんなのは無理に等しい
世界をも超える異空間に
図書館が本館にない学校を思い出す事は無可能だ
だけど、そんなのとは裏腹に思い出した事があった
『図書館、学校』
それは100前に消えた学校だ
消えた時間はお昼過ぎ
そして、中には結構な人もいた
人と建物が同時に消えたとして
世界では大きなニュースになった
お昼過ぎに消えたテニス部
本館が小さい図書館学校
全て一致した
『麗華、別の結界が僕らの邪魔をしている』
麗「そうみたいだね」
麻「図書館ってなんだよ」
柳「雑に言えば、色々な種類の本が大量に置かれている教室の事を言う」
麻「俺には無縁だな!」
眞「教科書以外の本は読んだ事ないもんね」
赤「雷地と一緒じゃねーか」
黄「俺はほかにも漫画を読んでる!」
上風「俺は参考書を!」
黄「何!あんなのをか!」
上風「開いた事がある!」
『......炎方、誕プレは一緒に探そうか?』
赤「奇遇だな、俺もいいのは知らないんだ」
柳「では、俺達も手伝おう」
乾「ああ、いいだろう」
黄「こ、今年は誕生日が来てほしくないかな」
上風「俺、9月だった」
『雷地は8月だよね。まだギリギリ来てないよね』
赤「夏休みは盆が暇だからな」
『僕も』
柳「では、そこにしよう」
乾「いいだろう」
遠くでは
桃「越前」
越「俺も思ったッス」
海「あのペアもな」
鳳「怖い、かな」