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仕事は幽霊退治

第8章 それぞれの神様


仁王側

黄「これが俺達の過去をまとめた感じだよ」

赤「こうして話すと、意外に短く聞こえるな」

黄「俺達今年でいくつのなるんだろうな?」

赤「軽く2千は超えてるよ」

2人は何故か盛り上がっておる

俺達も死神も何も言葉が見つからないのだ

黄「あれ?なんでみんな黙っちゃったの?」

大「そりゃ、重かった話しだし......」

忍「なんや、その、神様も苦労しとるんやな」

丸「神様なんて、どうでもいいやつだと思ってたからよぃ」

赤「まあ、それが普通さ」

黄「さっきも言ったように、俺達は苦労なんかしてないよ。苦労しているのは氷月だけなんだよ」

自然に視線が集まる

俺も氷月を見る

仁「じゃ、普段から一線を越えんのは?」

赤「その人に迷惑を掛けないため」

仁「バカじゃな」

黄「そんなバカにさせたのは俺達だよ」

これで全てがわかってたような気がした

した、と言うのは

まだ本人の口から聞いておらんからじゃ

黄「そう言えば、氷月に昔、好きな人間がいたよな?」

赤「あー、居たな」

全「「「誰!」」」

黄「もう顔も覚えてないよ」

赤「でも、もう好きな人間は作らんって言ってたよな」

幸「それって」

黄「恋人関係になった2時間後に、怪異に殺されたんだよ」

赤「自分も辛い思いをするくらいだったら、守れないのだったら作らないって」

柳「俺達と壁を作っていた訳がわかったな」

真「そう言う理由ではな」

柳生「それでも、心を許して欲しいですよね」

ジャ「そうだな」

丸「ああ」

切「ッス!」

俺は氷月の頭を撫でた

寝ているのに幸せそうな顔をしておる

仁「俺にはコイツを守れる自信はない。じゃが、俺に出来る事なら全部やってみせるぜよ」

黄「俺達もお手上げだったんだ」

赤「協力ってのはおかしいけど、手伝ってくれないかな?」

仁「勿論じゃ」

2人は顔を見合わせると微笑んだ

それを見て、俺達も自然に微笑んだ

死神は顔を合わせて訳わからんって顔をしておる

俺は絶対に守ってみせる

このままにはさせん

絶対に、俺達で

いや

俺が守ってやるぜよ
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