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仕事は幽霊退治

第8章 それぞれの神様


黄牙側

俺はみんなに過去の話しをする事に決めた

どうせここから話しすのは俺だけだしね

俺が生まれた時は人間に睨まれ続けた

何も出来ない神様のくせに

何も叶えてくれないのに

そんな事を俺は言われ続けた

結局何も出来ずに俺の体は死んでしまった

次も、そのまた次も

何度も一緒だった

だけど、そこれ俺はようやく兄弟が居る事を知った

そんな事は向こうは知ってか知らないか

急に俺の目の前に現れた

見て直観でわかった

コイツは俺の兄弟なんだって

俺達は子供の時は遊んだ

大人になれば世の中の裏方側へと変わる

死ぬ時まで

でも別に悔しいとは思わなかった

俺達は3人で一緒にいればそれだけで十分だと思っているから

だから、表の人間は自分達の社会のために

俺達裏のヤツはその空間を壊さないように

それが、人間と俺達とが覗む平和だった

ある年、一変した

俺達は死ぬ前にいつもある特定の場所に

大人になったら集まろうって話しをした

だけど、氷月が来なかった

20を超えてすぐに来る氷月は来なかった

俺と炎方は海岸から離れて何年も探した

だけど、そこにあったのは屍だった

抱きかかえても何も反応しない

そして、氷月の周りには沢山の人達が氷漬けになっていた

昔は警察なんて物はなかった

だから噂だけを頼りに動いてみると

あそこで氷漬けになっていたのは

全員が人殺しの人だったと言う

人間の負の感情が怪異を生み出すと知ったのは

また、何年も先の話しだった

あの年以来、氷月が20を超える前に死んでしまうのだ

俺達3人が死ねば

次の体を貰う事が出来る

だから氷月は1番空で退屈をしている

俺達はそんな氷月を待たせたくないから

早く死ぬ

それが当たり前になってきた頃だった

俺達神様の生まれ変わりを生むと

その母親は入れ替わりに死ぬ

それがわかった時20の約束を10まで下げた

そうすれば俺達はまた一緒に遊べると思った

だけど、現実は非常だった

俺達の記憶は消えないため

子供のような純粋な心は生まれた時には全くと言っていいほどない

そして、12を超えれば

裏の世界に行く事になった
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