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仕事は幽霊退治

第7章 死神の事情


仁王側

波が破裂したのじゃ

俺達は固まった

麗「香波!」

麗華の言葉で俺達全員はハッとなった

香「フフフ......」

アイツは笑っておる

あれが麗華達の元仲間

死神は面を取れば俺達と何も変わらない気がして居った

じゃが、アイツは本当に死神じゃったんか?

そう思うくらい、俺達の持っていた常識は打ち砕かれた

麻「今のうちに4階に行こう」

麻央の言葉に皆が振り向く

眞「うんっ!」

眞紀は目に涙を貯めて頷いた

かなり信頼しとったようじゃ

ふと氷月を見れば

いつもと纏っている空気が違った

それは部活のマネージャーのような温かさや

ここに来た時に助けてくれた光がない

『......麗華、僕も手伝いますよ』

その言葉は重く、冷たく、恐ろしかった

他からはそう見えたようじゃ

じゃが、俺は怒っているように見えた

麗「え......」

麗華が反応をすると

麗華の大鎌が凍った

麗「そう言う事か」

麗華はフッと笑い

次には真剣な顔で香波に切り掛かる

黄「やばっ!みんな早く!」

赤「雷地、麻央と一緒に4階へ!」

麻「結界を解いて来る!」

麻央は教室を飛び出した

黄「じゃ、俺も!」

雷地も消える

俺は氷月を見る

いつもとは違う氷月

俺は知らん間に氷月に近づいておった

上風「待って、仁王さん!」

優馬に止められた

上風「今の氷に近づいたら死ぬよ!」

仁「な!」

俺が死ぬ?

氷月に近づくだけで

上風「今の氷はいつもと違う!簡単に近づけば何が起こるかわかんない!」

優馬の顔は真剣じゃ

幸「仁王、俺達じゃあ足手まといだ」

柳生「先に行って待っていましょう!」

仁「...わかったぜよ」

俺は諦めて4階へ走る

教室を出ると大きな金属の音が聞こえた

何かが崩れる音もした

階段を駆け上がるのを途中ためらって止まってしまう

丸「今は逃げるんだよぃ!」

ジャ「アイツは大丈夫さ!」

柳「俺達がここで止まっていれば白川は戻ってこない」

真「先に行き、白川を安心させるんだ」

切「仁王先輩早く!」

仁「チッ!」

俺は階段を駆け上がって4階最南端の教室へ走る
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