第7章 死神の事情
黄「はぁ~、じゃあ、話すね」
雷地は一息つくと話しを始めた
黄「俺達の世界での死神は、死んだ人の記憶を収集する事だ」
まあ、大体あってるかな
黄「死んだ人の記憶をしっかり回収しないと、前の記憶と間違えて行動する事になるんだ」
桃「前の記憶が残っているとマズイんスか?」
黄「じゃあ聞くけど、江戸時代の侍の記憶が残っている人が問題を起こしたとしよう。その時に口だけで解決する事が出来なければ、どうする?」
桃「えーっと」
日「切り殺すとかですか?」
黄「そんな感じだよ。もちろん場所にもよるけどね。とりあえず相手を殺すだろうね」
赤「そんな事が起らないように、死神は死んだ人の記憶を回収するんだ」
黄「あともう1個あってね。とくには名前はないよ。ただし、普通では考えられない仲間同士の監視だよ」
切「監視ッスか?」
赤「ああ。仲間の死神が掟を破ったりした時、その死神の対処をするのも仕事に含まれているよ」
麗「今回は、行方不明できてるよ~」
緩く言う
うーん、点数はなしにしておこう
真「掟はどのようなものだ?」
やっぱり聞いてくるか
この学校は
麗「仕事放棄や後始末、などと言った軽い感じでは捕まえるだけ。神様を殺したり一般人に手を出すような普通では関わらないような事では殺すね。他にも怪異と手を組んだ時も殺すね」
笑顔で言う
他の死神の2人は引いている
しかし、最後の言葉が引っかかるな
それに行方不明者(?)の捜索もしてるとなると
......なんとなくわかったぞ
でも、もう一方の方が掴めないな
そんな事を思いながら波を見る
まだ、ブツブツと言っているようだ
僕はフワフワと浮いて波の隣へ行く
波「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
ずっと繰り返しているみたいだ
何に怯えているんだ?
あの鈴が聞こえた時からだ
そう言えばさっきから鈴の音がしないな
僕はそのまま廊下に出る
周りを見ても変わった様子は見られない
ただ、北側の雰囲気が変わったとしか
そのまま僕はフワフワと4階に上がってみた
階段の所で見渡しても3階と何も変わらない
南側に行こうとするが
結界が貼られているせいか
廊下の曲がりがと付近で階段の目の前まで戻される
『(死神達の結界か?)』
僕は南側に行くのを諦めて
北側に向かう