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仕事は幽霊退治

第6章 黒服の強さ


仁王側

戸の前に新しい死神が現れよった

俺達は全てに驚いて言葉が出なくなった

新しい死神は結界を潜り抜けたかのように入ってきよった

氷月は自分の足元に札を貼っておる

いつの間にか死神は氷月の目の前に居った

そして大鎌を振り上げる

それに気づいた氷月が顔を上げる

死神2「返してね?」

優しく言って居る

『お断りします』

氷月は微笑んで言った

死神の大鎌はためらいもなく振り下ろされる

氷月の首を狙っているようじゃ!

氷月は冷静に見据えている

どうしてなんじゃ!

もっと慌てんかい!!

仁「氷月ーー!!!」

俺は叫んでいた

氷月の足元が急に光り始めた

水色の綺麗な紐がソイツを抑え始めたのじゃ






白川側

死神の大鎌を振り下ろされても

僕の首を跳ばす事はなかった

それもそのはず

『どうかな?』

死神2「どう、して!」

束縛術によって強く抑えられている

首も強く縛られているため

声も出すのもやっとのようだ

死神2「最初、から、自分、を、囮、に」

『はい、そうすれば手っ取り早いので』

死神2「ふざけた、マネ、を!」

死神は倒れた

?「あーあ、やってくれたねー」

まさか!

後ろを振り返るとそこには3体目の死神が立っていた

『上手ですね』

死神3「お前程ではないさ」

これ以上は無理だ

体は完全に動かなくなっていた

死神3「フフッ......」

死神の手は僕の首を触る

『......』

死神3「かなり脈が速いようだね。そこまで無理をして彼らを守りたいか?」

『当然』

死神3「そうか」

僕の首から手をどけて大鎌を手放し

両手を頭の上に上げる

死神3「降参だ。これ以上は無意味だね。今の俺達ではお前らに勝てないよ」

死神の後ろでは炎方と雷地が術の準備をしていたようだ

死神3「信用はしてくれないみたいだな」

『まあ、これだけ派手にやってくれたらね』

死神3「クククッ、それもそうだな。その札、俺達にも貼ってくれ。そうすれば俺達は何も出来なくなるから」

『それで、信用しろと?』

死神3「まあ、そんな所かな」

炎方と雷地は札を取り出し

2人に貼った

それを確認すると僕は意識を手放してしまった
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