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仕事は幽霊退治

第6章 黒服の強さ


死神を捕える水色の紐はそのまま残り

床から千切れる

黄「終わったか?」

赤「まだ、わかんない」

いくら拘束しても相手は死神

油断すればこっちは束縛術を解かれてしまう

僕はしゃがんだまま立ち上がれない

緊迫が襲ってくる

赤「雷地」

黄「うん」

2人は静かにゆっくり近づく

僕はそのままの体制で死神を見る

ドクドクドク......

僕の鼓動が早く打つ

これ以上は無理だと言っているかのように

黄「もしもーし」

雷地は死神の顔を覗く

赤「......」

フードを取る

それは骸骨の面をつけている

雷地が静かに外すと

眠っているようだ

雷地と炎方は互いに見合わせると

こっちに顔を向ける

終わったと言う合図だ

そのまま僕は意識を飛ばして周りの確認をする

南側から何かが急接近しているようだ

『2人とも早くソイツを中に!』

赤「まだいるのか!」

炎方は南側に振り向いた

雷地はその間に優馬と死神を教室の中に入れる

赤「来たッ!」

?「麻央さーん!」

緩い声をしているが焦っている声に聞こえる

まーた、死神だ

何体いるんだよ!

僕はそのまま束縛術の準備に入る

今度は円陣を組んでいる暇はなさそうなので

一発で仕留める

死神2「お前ら、麻央さんを何処にやった?」

静かに言ってくる

赤「さあ、知らん」

確かに、こっちは死神の名前なんて知らないからね

死神2「返してね」

そう言うとこっちに向かってくるスピードを上げた

炎方は構えて迎え撃とうとするが

死神2「邪魔だよ!」

振られた大鎌の軌道から黒く鋭いものが炎方を襲う

赤「チッ!」

炎方は間一髪避けると

死神はそのまま炎方を避けるように通り過ぎる

そしてソイツは戸の前で止まると

結界を無理やり潜り抜けて入ってきた

僕は何も書かれていない札をだして

自分の足元に貼る

死神は目の前に居た

死神2「返してね?」

『お断りします』

死神の大鎌は僕を狙って振り下ろされる

僕はこれしきじゃあ動じない

例え、自分が死ぬ直前でも

術を無理に延長させた事により反動で動けない

そして、大鎌は僕の首を狙って

振り降ろされた

仁「氷月ーー!!!」

誰かの叫び声も聞こえた

僕はそれよりも死神を睨み

術を発動させた
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