第2章 合宿所は!?
『優馬は出かける準備』
上風「わかった」
『雷地は空間検査』
黄「うん」
『炎方はそのまま占いで』
赤「ああ」
『僕は社長の所に行ってくる』
そして役割分担が始まった
僕は個室に入ってテレビ電話を起動させる
?「やあ、どうしたのかね氷月君」
『社長。明日、何処かに怪異現象が怒ります』
社長「時間は?」
『お昼くらいだと』
社長「まあ、夏休みに入るからな。いいだろう」
『ありがとうございます』
社長「今井君には言ったかね?」
『今は席を外しており連絡も取れません』
社長「そうか、なら私から伝えておこう」
『はい、それと今回は厄介な相手らしいです』
社長「うん、わかった。皆の無事を祈るよ」
『はい、失礼します』
電話は切れた
僕は個室から出る
黄「今の所は空間の歪みはないね」
赤「今回の門限はランダムだそうだ」
『門限もランダムか、これはまた厄介な』
黄「俺達なら大丈夫さ」
赤「ああ、俺も続けてみるぜ」
『頼んだよ。今は炎方の占いだけが頼りなんだ』
赤「任せて置け」
僕は窓を開ける
『雷地、偵察しに行こうか?』
黄「そうだねー、ここに居てもやる事ないしね」
『じゃあ、僕らは行ってくるよ。優馬に戻ったら寝ろと言っておいて』
赤「んー、わかった」
黄「いってきまーす」
僕らは真夜中の街に偵察しに行った
10分程して炎方から連絡があった
今回の怪異については不明だが
何かを掴んだようだ
『それで、何がわかった?』
赤「ああ、まずわかった事は2つ」
黄「2つ」
赤「1つは、今回の怪異はこれまでにやった事のない類だという事」
『まあ、それは考えていたさ』
赤「もう1つは、怪異が混ざっている」
黄「混ざっている?」
『どういう事だ?』
赤「主犯の怪異が別の怪異と手を組んでいるって言っても過言じゃないんだ」
『めんどいな』
黄「準備はいつも以上だな」
『ああ、今から準備に取り掛かろう』
赤「ああ」
黄「了解」
僕達はいつも以上の相手だとわかっていながらも助けたかった
それは学校で仲良くしている同級生でもあるし
学校での唯一の友達でもライバルでもあるからだ
僕達は兄弟以外にライバルを知らなかったのだから