第5章 探索再開!(氷帝と!?)
白川側
炎方と一緒に教室へ帰ると
隣には心配そうに顔を覗いている
仁王君が最初に目に入った
炎方も教室の戸をしめ近くの机に腰をおろした
黄「まあ、2人を見ればわかるからいいよ」
赤「察してくれるのはありがたいな」
『そうだね』
腕を見るとそこから血が流れている
痛みはあまりない
仁「コート、脱ぎんしゃい」
仁王君が見つめてくる
『わかりました』
コートを脱いで腕まくりをする
仁「ひどい傷じゃ」
『......』
僕は肉体よりも心の方が痛く感じた
黄「炎方、それはどうした?」
赤「全て燃やしてきた」
それとは、あの男の事だ
仁王君は素早く手当をしてくれた
仁「ほれ、終わったナリ」
『ありがとう』
僕は包帯を巻かれた腕を見てまた心が痛くなった
袖を下げるが、コートを着る気力がない
跡「アイツはどうしたんだ?」
『それは......』
黄「大丈夫、僕が言うよ。聞きたくなかったら耳を塞いで。炎方も」
赤「俺はいい」
『僕も構いません』
黄「そうかい」
雷地は一息つくと話しを始める
全てを話し終えた時
皆の顔は最悪に近いほど暗くなっていた
『炎方が北側に踏み入れた時には人の気配なんてなかったはずだ』
黄「じゃあ、最初から居た事になるのか?」
赤「だったら怪異ももっと出てきてもおかしくはないはずだ」
上風「実際に見たのは、餓鬼と口裂け女とテケテケだけだよね」
波「私は波よ!」
口裂け女?
あれは違う
もっと、もっと確信が欲しい
そして早急に結論を出さなければ
黄「さて、暗い話になったから別の話題に行こう!」
赤「そんなにキッパリ変えれるのはお前だけだ」
上風「暗いのは校舎だけでいいもんね!」
赤「お前もか」
雷地は場違いな事を言っているが
そのほうが今はありがたいな
幸「じゃあ、聞いちゃおうかな?」
さいですか
黄「では!どうぞ!」
幸「じゃあ、波の言っていた浄化は何かな?」
あ、そこを聞いちゃうんだ
幸村君は
黄「あー、氷月が話した方がいいんじゃない?」
『言い出しっぺでお願いします』
黄「そう来たか!」
赤「補助はしてやろう」
黄「おー」
上風「あーあー」
黄「耳を塞ぐな!」