第5章 探索再開!(氷帝と!?)
仁王側
先回りをすると言った氷月を止めるのに失敗した
止めようとした時
雷地が俺を止めた
仁「何をするんじゃ!」
黄「ここは氷月の力がないと何も出来ないんだ!」
雷地は一生懸命にそう言う
黄「僕に索敵の能力がないのが悪いのは分かっている。そして、そこら辺が僕の足手まといでもあるのも」
仁「なら!どうしてじゃ!」
黄「氷月の方がこの中で1番力を持っているし、ちゃんと制御も出来るんだ!俺がやった時は暴走して肉体に戻れなかった。そして氷月が、やるなって言ったんだ!」
苦しそうに言っておる
黄「俺には索敵の能力が使えない。だったら、索敵負けない速さで状況を正確に伝える事と、敵に攻撃の回避をする事によって相手の気を引く事が僕の指名なんだ」
強い眼差しで俺に言い切る
仁「......わかったぜよ」
俺も熱くなってしまったのが悪かったんじゃ
黄「ごめん、俺には向かないんだ」
仁「ああ、こっちこそすまんな。何も知らんのに」
ドンッ!
教室の戸が思いっきり開いた
そこには氷帝のヤツらがおった
黄「炎方は?」
跡「確認しに行きやがった」
黄「そうか」
雷地は冷静に答える
いつもの雷地ではないように見えた
俺は氷月を見る
壁にもたれて力なく座っておる
俺はそんな氷月の隣にしゃがむ
ふと鉄の匂いが鼻についた
見ると右腕(手首と肘の間)に切り傷が出来ておる
服も破れているようじゃ
仁「氷月!」
黄「仁王?」
仁「雷地、これは」
雷地は氷月のそばまで来てしゃがむ
黄「何かにやられたようだね」
幸「何かとは?」
黄「意識を飛ばすと俺達や普通の怪異には姿が見えないんだよ。でも、時々力の強い怪異は氷月の姿を見る事が出来るんだ」
柳「では、意識を飛ばしている状態で傷つけられれば」
黄「ああ、そこに本体が共鳴して傷がつくんだ」
雷地はそう言うと立ち上がりいつの間にか救急箱を持っている優馬からそれを受け取る
黄「仁王が手当してくれないかな。俺こう言うのも苦手でね、一度だけ氷月に怒られたんだ」
笑顔でそう言うと俺に押し付けてきよった
仁「わかったぜよ」
『何がわかったのですか?』
赤「あー、最悪だー」