第5章 探索再開!(氷帝と!?)
白川側
仁王君に質問攻めをしている時に
急に叫び声が聞こえた
僕は慌てて2人に回線を開くと
赤【氷月!雷地!】
黄「どうした!」
僕は周りを見て欠員がいないか確認する
みんなの顔は見えるな
『全員いるよ!』
赤【そうか!俺は少し見に行ってくる!】
『僕が先回りするよ!』
仁「待ちんしゃい!」
僕は教室の壁にもたれながら座り意識を飛ばす
もしかしたら見えない怪異の力で幻覚が見えてるかもしれない
2階には氷帝のメンバーと炎方の姿が見えた
炎方は氷帝メンバーに安全地帯へ行くように指示を出し
氷帝メンバーは返事を返して3階の安全地帯へ駆け上がったのを確認した
僕はそのまま1階に行く
階段を降りて左右を確認する
北側からだ
僕は階段をそのまま左に曲がった
後ろから炎方が付いて来ている
曲がり角を曲がった瞬間だった
?「やめろぉーーー!!!」
男が見えた
そして僕の目の前では
鎌を振り上げた女が映っていた
僕は女を止めるように前に行くが
ブシャー!
勢いよく赤い液体が飛び散る
それと一緒に男の首は宙に舞った
僕はただ見る事しか出来なかった
そして女は表情を変えなかった
よく見たらそれは仮面のようにも見えた
じゃあ、こいつは【口裂け女】じゃない!
それを確信した時だった
女は次に僕に向けて鎌を上げた
一瞬反応の遅れた僕に鎌が掠る
『(チッ!)』
そこに炎方がやってきた
赤「バカ!逃げろ!!」
炎方は床に思いっきり片手を付けた
パァン!
床に付いた手を思いっきり挙げた
赤「炎柱!」
女の足元から火柱が出た
「ギャアァァーーーー!!!」
悲痛な叫びと共に女は消えて行く
やっぱり、アイツなんだ
僕はもうこの確信を手放せなかった
火柱が収まると炎方は首のない男を見る
僕は掠った腕を反対の手で押さえながら炎方に近づいた
『僕が来た時には振り上がっていた』
赤「ああ、お前だけの失態ではない」
『ごめん』
僕は炎方に頭を下げた
やっぱり僕は何も守れないんだ
赤「お前はいつでも俺達を守ってくれた。お前がいるから安心して戦闘する事が出来るんだ。落ち込むな、これは俺達の失態なんだ。お前1人じゃない」
『ああ、わかった』
炎方はその男の全てを燃やしてた