第5章 探索再開！（氷帝と！？）

仁王側

お仕置きで押し倒したてキスをしてやったのに

氷月は動じんかった

なんちゅーやっちゃ

赤也達を見ると雷地達を遊んでいるようじゃ

柳生「やられたのは仁王君の方でしたね」

仁「アイツは強すぎるぜよ」

幸「見せつけてくれたね」

真「この場であんな事をするとはな」

柳「向うは全く効いていなかったな」

仁「何をしたら落とせるんじゃろう」

幸「俺が奪ってあげようか？」

仁「やらんぜよ、誰にもな」

柳「今回の事でアイツがどれほど危険な仕事をしているのわかってしまったな」

真「ああ、これで安い関係にはならなくなってしまった」

柳生「学校にいる間だけでも、仕事の事は忘れて欲しいですね」

仁「そうじゃな」

俺は氷月を見る

さっき、波と話して以来ずっと暗い顔のまま

何か考え事をしているようじゃ

幸「２人に何かあったのかな？」

柳生「そんな風には見えませんでしたけど」

真「俺達の知らない事がまだあるのだろう」

柳「俺達はまだ何も知らないからな」

仁「そうじゃのう」

俺は立ち上がり氷月の元へ歩いて行く

深く考えておるせいか

近くに俺が来ている事も気づかんようじゃ

仁「何を考えておるんじゃ？」

『仁王君ですか』

背中を向けたまま言う

声はそこまで暗くはなさそうだ

俺達に心配を掛けんようにしとるんじゃろう

仁「さっきの事でも考えておったんか？」

『さっき、とは？』

仁「キスの事じゃよ」

『それも気になるね、確かに』

仁「はぁ。お前さんは何にも思わんかったようじゃな」

『こんな所では気を緩めてはいけないから』

確かにそうじゃな

『炎方達が北側に入ったのと同時にこの館内で何かが変化したと言ったよね？』

仁「そうじゃな」

『それがよくわからなくて、何処か変わりそうな場所を考えていて.....！』

何かに気づいたようじゃ

俺に勢いよく振り返り

氷月の両手が俺の両腕を掴んだ

『仁王君達は最初何処に居ましたか？』

仁「ん？あー、体育館みたいな所じゃよ」

『そこからどうしましたか？』

仁「何かないか普通に出たぜよ」

『では、後ろからあの女が来たんですか？』

仁「そうじゃな」

俺の両腕を掴んだまま顔を下に向けて考え事を再開した

？「助けてくれぇぇーーー！！」