• テキストサイズ

仕事は幽霊退治

第5章 探索再開!(氷帝と!?)


起き上がって見渡すと

優馬は口から何かが出て掛けている様に見える

雷地は目をパチパチさせている

大石君は慌てているし

幸村君は何かに満足しているように微笑んでいる

手塚君と真田君は目を閉じて見てないフリ

そしてその他は

全「「なにーーっ!!!」」

大声で騒ぎ始めた

赤【雷地、雷地!】

黄「あ、ああ」

赤【どうした!何か会ったのか!!】

黄「い、いや、なんでも、ないさ」

赤【歯切れが悪いぞ】

黄「いや、氷月が仁王にキスされたんだよ」

赤【あー、そうなの】

黄「え、なんで驚かないし!」

そんな事を話している

波「あなた、女の子なの?」

『そうだけど、男と間違えた?』

波「う、うん」

顔を赤らめる

その行動は人間と一緒なんだな

波「その、なんかごめんなさい」

『謝る事はないよ、あそこで騒いでいる人達も一緒だったんだから』

波「う、うん」

下を向いてしまった

僕としては

何故、仁王君が僕にキスをしたかが気になるな

〈じゃあ、お前さんの事を好きじゃったら?〉

あの言葉が引っかかる

こんな変なヤツを仁王君が好き

そんな事はないだろう

僕と仁王君では住んでいる世界も

生きている世界も時間も違う

何もかも違うのだ

それに、僕じゃ仁王君とは釣り合わない

ん?そう言えば

僕は波を見る

波「?」

あー、この顔と喋り方はあの時の子か

古すぎていて忘れていた

なんて最低なんだろう、僕は

最後の会ったのはいつだっけ?

夕方になるまで海岸で遊んだ日だっけ?

そして次の日には体が分断されて見つかったんだっけ?

ああ、思い出したよ

僕のせいで、死んだ子ね

『ごめんね、波。僕のせいなんだ。君の夢は必ず叶えるよ』

波「え?なんの事??」

『なんでもない。とりあえずはトコトコを探すさ』

波「う、うん。ありがと」

僕は波に背中を向ける

これ以上は見てはいなけない

波には悪いが

そのまま忘れて貰うよ

僕の存在を

昔の氷月を

何も出来なかった、非力な僕の事を

何も力がなかった、貧弱な僕の事を

何にも怯えていた、愚かな僕の事を

そして

あの時代の最大の友達にこれ以上

悲しい思いはさせたくない

だから

忘れて



僕の事を

全て
/ 158ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp