• テキストサイズ

仕事は幽霊退治

第4章 本当の敵は?


仁王側

俺達はどれだけ聞いても何も知らない事に気づいた

アイツは無理しているのも知っていたが

どこまで無理をしているかわからんかった

俺は立ち上がり、波の隣に座る

そうすると幸村と手塚もやってくる

他は皆、互いに話しているため

怪しまれなかった

波「あら、こんなにもカッコいい人達に囲まれるなんてね」

仁「それはどーも」

幸「聞きたい事があるんだ」

手「きっとお前にしかわからない事だ」

波「いいわよ、座って頂戴。みんなと同じ視線で話したいの」

幸「クス、わかったよ」

俺達は教卓が見える位置に座った

教卓の隣では氷月が雷地に何か相談している

波「それで、私にしか分からない事って?」

仁「アイツは今、どれだけの術を出しておるんじゃ?」

波「そこを聞きたいのね」

手「俺達にはアイツらの言う力も持っていなければ分からない事だらけだからな」

波「術の名前とかは知らないわよ。私だって人間に会うのは生きている時以来だから」

幸「いいよ」

波は氷月を見る

波「彼が今出している術は、まずこの教室全体を囲む結界と、私を閉じ込める結界はわかるよね?」

仁「ああ、あと浄化もお前さんが言ってたからな」

波「それ以外だと、索敵って呼ばれるものね」

手「索敵とはテレパシーみないなヤツとは違うのか」

波「大分違うわね」

幸「では、なんなのかな?」

波「えーっと、簡単に言うと自分の意志で幽体離脱が出来るような感じかな。意識だけを飛ばして自分より離れた場所を見渡す事が出来るの」

手「それでは聞く事も出来るのか?」

波「ええ、そうよ」

仁「それはどんくらい負担が掛かるんじゃ?」

波「そうね。まあ、普通の人間には出来ない事をやっているのだから相当負担が掛かっていると思うよ。細かい所はわからないわ」

幸「索敵に入った瞬間とかわかるかな?」

波「見た事ないからわかんないわ。でも、きっとここいるようで居ない感じになったらその時だと思うよ」

仁「じゃあ、意識を手放している時か」

確かにそんな感じは何回も見たな

きっとあれじゃろうな

仁「ありがとさん」

波「あの人達には気を付けてね」

幸「それはあのカラフルな頭の子かな?」

波「うん、黒服の3人」

手「どう言う意味だ」

波「わかんないけど、危ない感じがするわ」
/ 158ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp