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仕事は幽霊退治

第4章 本当の敵は?


上風側

炎方に連れられて3階の北側に向かっている最中だ

赤「なんでそんなにビビってんだよ」

上風「いあー、あれを見てビビらない人は氷以外知らないしー」

赤「ここの方が案外優しいかもしれんぞ」

上風「あれ?怪異に優しさなんて求めるん?」

赤「じゃあ、俺はグロイ方に入れようか?」

上風「怪異から優しさが欲しいなー」

あれは本当にグロイからな

上半身だけで動くと言った

だが

これを聞いて何人の人がどう思うのかなんて知らない

上半身だけで動いている

そう言った時

普通の人は腕を使った軍隊の動き匍匐前進を想像するに違いない

だがそれは違うのだ

下半身と上半身が分かれているのだ

真っ二つに

上半身はテケテケ

下半身はトコトコと言う

上半身だけのテケテケは内臓を引きずりながら腕の力だけで走っているのだ

もう、怪異さんはすごいよね!本当に!!

テケテケ......

足音(?)が近くに聞こえる

廊下を曲がった先だな

赤「近いぞ。捕まるなよ」

上風「捕まってたまるか」

トコトコは目がないし足だけなので捕まる事はまずない

それに比べてテケテケは

腕もあり、目も機能している

テケテケに捕まってしまったら

その捕まえた人の体を腰の辺りから真っ二つにする

腕の力だけで

要注意のレベルを超えているよねー全く!

廊下を曲がって先を見ると、何も見えない

と言うのは、目的の者がいないのだ

僕は顔を炎方に向ける

赤「確かにここら辺なんだけどな」

上風「いや、居ないし」

僕は教室の方へ戻る

炎方も付いて来る

赤「何処に行ったんだ?」

上風「俺はあいつを見なかっただけで良かったし」

パリンッ!

大きな音がして2人して振り返ると

教室の窓から上半身が飛び出してきた

上風「飛べるのか!?」

赤「これはすごい!」

上風「早く!封じて!!」

炎方は腰の鞄に入っている札を一枚取り出し投げる

テケテケに当たらない

そう、避けられた

上風「向うはドッジボールの気分なんだね...あははは...」

赤「みたいだな!」

また投げる、避けられる

赤「無理だな」

上風「バーーーーーカーーーーー!!!」
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