第3章 探索開始!(青学も一緒!?)
廊下から甲高い金属音が聞こえる
きっと氷の壁を鎌で砕こうとしているのだろう
ガタン!ガラガラ......
砕けるの早ッ!
女の気配は近づいてきている
大「どうだい?」
黄「ちょっと、黙ってね」
僕は皆の言葉を遮った
女はゆっくりと近づいて来る
戸の目の前で止まった
僕は静かに戸の前まで歩きしゃがむ
すると
また氷月の気配が飛んできた
見ているようだ
女は急に何処かに走り去って行った
氷月が術で誘導してくれたようだ
【もう、大丈夫だよ。まあ、いつかはまた来るけど】
青学「「ふぅ~」」
俺達は一安心した
黄「ここどこら辺?」
【うーん、真ん中から少し離れた北側にいるよ。この先の廊下を曲がったら危なかったね】
黄「マジかよ」
【見たけど雷地の言う通りだね。最北端の教室は中が見えないようにどこの階にも結界が張ってあるよ】
黄「うっわー」
俺はドン引きナウ
不「この声は何かな?」
ああ、言い忘れていた
黄「これは、うーん。なんて言ったら良いのか?」
【まあ、一種のテレパシーだと思って】
赤【そんな所だ】
海「そんな便利な事も出るんスか」
乾「面白そうだな」
黄「俺達の会話、正確には俺の声以外は向うには聞こえてないよ」
【そうだね。こっちで聞いていると雷地が1人で喋っている痛い子になってるよ】
赤【クスクス】
黄「笑うな!」
越「じゃあ、ここで悪口言っても白川先輩達には聞こえないんだ」
【僕は聞こえるけどね】
青学「「話が違うじゃん!」」
黄「氷月だけは少し違うんだよ」
桃「優馬には聞こえないのか?」
上風「俺は一般人なんだけど」
河「そうだったのか」
菊「てっきりなんか力があるんじゃないかと思ったニャー」
【僕達と行動していればそう言う事になるね】
海「本当に聞こえているんスか」
【そうだよ】
手「それで、これからどうすればいいのだ」
黄「うーん、これ以上北側に行くのは危ないから南側い行きたいけど」
【素直に戻ってこればいいじゃんか】
赤【そうだよ】
黄「あの女をどうにか出来ないか?」
【おびき出してどっかの教室に放り込めばいいじゃん】
黄「そうか!優馬、後はよろしく~」
俺は教室を飛び出した