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仕事は幽霊退治

第2章 合宿所は!?


仁王側

餓鬼が1匹氷月の横をすり抜けた

俺が狙われているようだ

『仁王君!?』

俺は動けなくなった

この世で見るものではないのはわかっておったが

そいつが俺の目の前まで迫ってきておる

俺は怖くて動けなくなった

仁「なっ!」

怖くなって目を閉じた

だけど、痛みはこなかった

恐る恐る目を開けると

目の前には氷月が立っておった

『ッ!大丈夫ですか!?』

仁「お、お前さん......」

『動けるのであれば、大人しく教室に帰ってください!』

仁「わ、わかったぜよ......」

俺は氷月を見ながら少しずつ下がる

氷月の動きは悪くなっていた

柳生「仁王君、早くしてください!」

教室から柳生の声が聞こえる

また、餓鬼が1匹こっちに走ってきている

赤「引っ込んでろ!」

餓鬼が燃え上がった

「キィィィィーーーーー!!!」

甲高い声を上げて燃え尽きた

赤「氷月!いつでもいいぜ!!」

炎方がそう言うと

氷月は腰の鞄から札を一枚取り出した

餓鬼との距離を開けて

札を餓鬼に向かって投げた

『凍てつけっ!』

投げた札は餓鬼に当たると

全部の餓鬼が凍り付いた

『砕けろ』

パチン!

指パッチンの音で凍り付いた餓鬼は砕け散った

柳生「大丈夫ですか!?仁王君」

柳生が俺の近くに来て言った

仁「あ、ああ、俺は大丈夫じゃ」

『はぁ......』

氷月はその場で膝をついた

体から力が抜けたようじゃ

仁「氷月!」

俺は氷月の近くまで柳生と炎方と一緒に向かう

俺はしゃがんで顔を覗きこむ

仁「大丈夫か!?」

『僕は大丈夫です。それより大丈夫でしたか?』

赤「俺が燃やした」

『フッ。ならよかった』

俺は氷月を持ちあげた

『仁王君!』

仁「黙っときんしゃい。俺が悪いんじゃ」

柳生「幸村君達が怒っていました」

仁「じゃろうな」

真田からの鉄拳が来るな

俺は氷月を持ちあげたまま教室へ戻った

俺は守る事も出来なければ

足手まといだった

コイツを俺が守れるのか

今、この状況だと無理だ

だけど、助け出してみたい

いつもの笑顔が見たいんじゃ

こっちに来てからもその笑顔で救われておるから
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