第13章 はじまる
仁王側
入学式は午前と午後の2回に分けて行われた
理由としては人数が多すぎて体育館では収容出来ないからじゃ
午前は推薦で入ったヤツ、午後では一般で入ったヤツと分けられておる
ブンちゃんを覗く俺達の入学式は終わった
俺達は隠れスポットっと言う場所の大きな桜の木の下におる
隠れスポットなだけあり、新入生は勿論
誰もおらん
後はブンちゃんが終わるのを待つだけじゃ
切「先輩達も暇ッスね~」
仁「赤也が言うんか」
赤也はまだ春休みであり俺達の入学式に来ておる
幸「もうそろそろ終わりそうだね」
俺達は一度戻って着替えてきたのじゃ
戻ると行ってもすぐそこの寮生活じゃ
大学までは流石に遠くなると言う事で皆で話し合い
ここで4年間を過ごす事にした
連絡も簡単に入れれるからでもあるがのう
皆は同じ階で隣向かいどうしじゃ
午後からの入学式は1時半から始まる
今は2時過ぎ、俺達の時も30分程度で終わった
ブンちゃんは着替えてから此処に来るらしい
丸「終わったぜぃ~」
ブンちゃんが向こうから走ってきよった
切「お疲れッス」
丸「なんで赤也が居るんだよぃ!」
切「先輩達皆ヒドイッス!」
ブンちゃんが着た所で何処に向かうと言うと
移動はしんのじゃ
此処で待って居れば氷月がやってくると言う
入社式に出ておるために少しばかり遅れるとも言っておった
『お疲れ様です。みなさん』
何処からか声がした
俺達は周りを見るが誰も居らん
『こっちですよ』
この声は間違いなく氷月の声じゃ
俺が間違えるはずがない
『ウフフ』
まるで悪戯でもしておるかのような楽しそうな声じゃ
上を見ると誰かがフワフワと降りてきよった
地面に足をつける前に俺は動き出して居った
ソイツはもう氷月じゃと断定しておるからじゃ
目の前で着地し、俺達全員に向いた
『入学式、お疲れ様です』
幸「白川も入社式お疲れ様」
『ありがとうございます』
柳「ずっと上に居たのか?」
『いえ、さっき来たばかりですよ』
真「さっき?」
入社式は午前で終わるはずじゃ
そこから少しの説明を受けるから遅れると言っておったんじゃが
仁「そんで、何をしとったんじゃ?」
『知りたいですか?』
などの質問を返され俺達は頷いた