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仕事は幽霊退治

第13章 はじまる


昼食の時間になった

周りでは弁当を広げていたり購買に走っていく生徒が多くみられる

窓側の一番後ろの席なんて良い眺めだな

頬杖をつきながら外を見る

朝に買ったブラックコーヒーの缶を開けて一口

昼は毎回これである

中庭でも生徒が多くみられる

集団で食べていたり、カップルで食べていたり

それをストーカーする奴も上から見える

柳生「白川さん」

『ん?』

違和感のある柳生君だね

『あ、柳生君』

柳生「幸村君が一緒に食べようと言ってましたから」

『わかりました』

僕は片手にコーヒーを持って席を立つ

『何処で集まるのですか?』

柳生「屋上で食べるそうです。行きましょう」

言われるがままに付いて行く

屋上の扉を開けるとレギュラーが待っていた

幸「遅かったね」

柳生「すいません。少し先生に呼び出されていたので」

真「そうか」

仁「何をしておる。早く座らんか」

仁王君が僕の隣に立って言ってくる

『そうですね。柳生君、お隣いいですか?』

柳生「いいですけど」

柳生君の反応はこうなのか

少し楽しいな

『ウフフ』

柳「何かいい事でもあったのか?」

『いえ、ただ』

僕は仁王君と柳生君を見る

『いつまで入れ替わっているのかと思いまして』

そう言うと2人は顔を合わせた

切「まさか先輩達」

皆の目も2人を向く

柳生「やめじゃ柳生。バレておる」

仁「そうですね」

2人はカツラをとった

元の2人になった

仁「何処でわかったんじゃ?」

『さあ、何処でしょう?』

悪戯っぽく言ってみた

丸「わっかんねーよ!」

ジャ「ああ」

『とりあえず食べた方がいいんじゃないですか?』

幸「クス、そうだね」

僕らは地べたに座って昼食をとる

僕は缶コーヒーだけどね

フェンスの外を見る

ここも中々の景色だ

フェンスの手前には最強の敵が座っているが

幸「どうしたんだい?」

笑顔ってさ

暴力団が何か物を持って怒った顔で来るよりも

怖いよね

ファンの人達はこれをよくカッコいいと言ったものだ

『......なんでもないです』

僕は視線を落としてコーヒーを持っている自分の手を見つめた

1か月後、ね

そこでこれからの人生が決まるなんてな

少しおかしくなってしまうね

まあ、この人達はそれに気づく事はないだろう
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