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仕事は幽霊退治

第12章 決意と覚悟


白川側

包まれた時の仁王君の香りが

僕を安心させる

だけど、決めた、揺るがない

そして、絶対に成功させる

『それでも僕は君達のそばに早く帰りたい。焦っているのはわかるよ、だけど』

幸「仁王、どうするんだい?」

仁「コイツは一度言ったら聞かんからな」

『じゃあ!』

それ以上の言葉は止められた

仁王君の腕が僕の腰を支え

片方の手は僕の顎を捉えていた

心臓が煩い

何をされているかなんてわかる

これは体験談で

キスされているんだ

仁「絶対に帰ってくるんじゃぞ」

『勿論』

仁「これの意味がなくなるからな」

ネックレス、か、うん、大切

『わかってる』

幸「それ、白川さんのだったね」

『ええ』

幸「じゃあ、ロビーに行こうか。跡部も待っている事だしね」

『はい』

仁「ほれ」

仁王君が離れて片手を差し出してきた

仁王君を見ると優しい笑顔だった

僕はそれにつられて

無意識にその手を取った

大きくて暖かい手だ

小さな僕のては、大きな彼の手に隠れた

そのまま屋上を後にした

残りの時間はロビーでたわいもない話しで盛り上がった

途中病院に入ってくる人達からの視線が痛かった

けどそれよりも会話の方が楽しかった

盛「君ねー」

『すいません』

絶賛怒られ中

昨日の事で血液に問題が戻ってきたのだ

盛「結構長引くよ」

『その事で少しお話が』

僕は屋上でした話をした

伊藤さんは必死に止めてきた

だけど僕がわがままを言った

盛「......わかったよ」

伊「先生!」

『!』

盛「たーだーし!絶対に顔を見せに来い」

『わかりました』

僕は少し嬉しい気分ンいなりながらも罪悪感でいっぱいだ

伊「私はね」

『わかってます』

伊「絶対来てね」

『はい』

一緒に受付まで戻ると病院の入口に車が止まっていた

跡部君の所だった

僕はそれに乗って3人で屋敷に戻ったのだ

戻って雷地と炎方に話したら

いい顔はしなかったものの承諾してくれた

その後、麗華にも確認した

あれを飲むにも準備がいる

今度の満月は1か月後

それまで普通に学校生活を楽しむ

これが最後になるかもしれない

だけど、そんな不安は何処にもなかった

日曜日は昼で解散し

明日からまた学校が始まる
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