第12章 決意と覚悟
伊「じゃあ、誰なの!あのイケメン達は!」
『部活の方』
伊「そんな訳ないじゃん!絶対あの中に彼氏がいるでしょ!?」
『いないです』
伊「もう!教えてくれたっていいのに!」
『早くやってください』
精密検査のために病院に来た
のはいいが
なんか、3名ほどロビーでくつろいでいるのだ
話しの発端は地雷の雷地さん
え?今までそんな風に呼んでないって?
この前バレた時から使うと決めた
黄「今日、検査だろ?」
『ええ』
赤「どうやって行くんだ?」
跡「送っていこう。じゃなきゃ行けねーからな」
『ありがとうございます』
仁「なら俺もいくぜよ」
幸「俺も行こう」
どうしてそうなった
仁「彼氏として」
幸「部長として」
2人ともすごく笑顔なんですけど
幸村君の笑顔は信じない
幸「なんて?」
『すいません』
と言う事で病院のロビーに
跡部君、幸村君、仁王君の3人がソファーに座って
何かを話している
見ていると仁王が一瞬手をあげた
見てて頭痛くなってきた
『はぁ』
伊「幸せ逃げるよ?」
『もういりません』
などと言って奥の部屋に行く
毎度の事で1時間かけて終わった
盛「なんかロビーが賑やかなんだけど」
『知りません』
盛「まあ、いいか。2時間したらおいで」
『わかりました』
僕はいつものように診察室を後にする
ロビーについて周りを見渡す
さっきと同じ場所から動いていないみたいだ
?「お疲れさん」
そう言って僕の頬に何か冷たいものが当たった
後ろを振り返ると
両手に缶を持った仁王君が立っていた
『はぁ』
仁「俺の顔を見て溜息とはな」
『いえ、別に』
幸「随分時間が掛かるんだね」
跡「メシでも行くか」
そう言って地下の食堂に行く
僕は缶コーヒーを
3人は定食を食べている
幸「しっかり食べたほうがいいよ」
『今はそんなにいりませんから、気にせずに食べてください』
頬杖をついて食堂を見渡す
土曜だと人が多いんだな
仁「氷月」
『なんですか?』
仁「呼ばれたらこっち見んしゃい」
『僕の口に何かを放り込む気満々なのにですか?』
仁「つれんのう」
跡「結果はいつ出るんだ?」
『2時間後です』
跡「いつもどうしているんだ?」
『ここで1人でいますよ』