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仕事は幽霊退治

第12章 決意と覚悟


白川側

麗華が持ってきたビンを近くで見る

『初めて見た』

中にはピンク色の液体が入っていた

麗「今は、やめておく?」

『そうだね』

麗「わかったよ」

黄「預かるよ~」

麗華は雷地にビンを渡した

体はまだ暑い

さっきの猛毒が体で急激に繁殖している証拠だ

また長引いたな

越「ねぇ」

『?』

越「それって」

『ああ、これね』

僕は袋から中身を取り出した

丸「刀かよぃ!」

黄「あれ?いつから持ってた?」

『夕方に凍真達から受け取ったよ』

赤「知ってた」

神具

僕達神が使える道具

それは怪異を葬る事が出来る武器ともなれば

僕らを守る衣にもなる

乾「衣?」

黄「黒服じゃないあの服装の事だよ」

『僕のこれは少し刃こぼれがあってね。修理に出していたんだ』

宍「そんなもんは身近におけねーだろ」

赤「まあな」

僕は指を鳴らした

刀はみるみる内に小さな光の玉となり

左腕のブレスレッドに吸い取られるような感じで消えた

『これで普段から持てるようになったね』

全「「「なんでもありか!」」」

柳「優馬のそれも普段から持ち歩いているのか?」

上風「うん、バレなきゃ犯罪じゃないでしょ?」

赤「どこのニャ〇子さんだよ」

上風「さすがに部活の時は外すよ。邪魔だから」

『さて、寝ますか。明日早いから。お先に』

僕は皆の所を後にする

電気を点けずに部屋に入ってそのまま窓へ向かい

空を見上げる

......

扉が開いて後ろが明るくなったと思ったらすぐに消えた

『......なんですか?』

仁「心配になったから此処に来たんじゃが」

振り返らなくてもわかる

『心配って?』

仁「お前さんの体の事じゃ」

『大丈夫ですよ、期間が延びただけですから。これも麗華のせいです』

仁「違う」

そう言われて僕の前に腕が回された

仁「お前さん、まだ暑いんじゃな」

低く優しい声で囁かれた

『僕の体内で猛毒さんが繁殖しているだけ、こんな事で音をあげたら、ね』

仁「......」

『明日は精密検査がある日ですから、もう寝ます』

仁「なら、俺も此処で寝る」

『幸村君や真田君に怒られますよ』

仁「構わんよ」

『僕が駄目ですから』

仁「恥ずかしいんか?」

苦笑しながら聞いてくる
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