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仕事は幽霊退治

第12章 決意と覚悟


白川側

部屋に居ても暇だし

リハビリがてら今日も外を散歩する

まだ暑いので夜風が気持ちい

あっという間に昨日の庭に着いた

見上げると雲1つない夜空は

儚くて綺麗だ

昔はどこの村もこんな感じだったな

月は昨日よりも少しだけ欠けていた

昨日が本当に満月だったみたいだ

仁「湯冷めするぜよ」

『そちらこそ』

後ろには付いてきた仁王君が立っていた

振り返らなくてもわかる

独特の声が聞こえたから

足音は近くなった

なんだか昨日の仕返しがしたくなったので

振り返って笑顔を作ってみた

仁「!」

仁王君の顔はだんだん赤色に変わっていく

『僕の勝ちですね』

勝ち誇った笑みに変えて言った

仁「はぁ、やられたぜよ」

そう言いながらも優しく包む

仁王君に包まれると安心する

今までは雷地と炎方にしか抱かれた事ないからな

?「み~つけた」

自分の後ろから殺気を感じた

仁王君を突き放して振り返る

手に持っている袋の口を開け

袋を左手でもち、右手を袋の中に入れてそれを掴む

そのまま右手だけを横に振った

キィン!

高い金属音が鳴った

上風「氷!」

優馬がそのまま僕の目の前にいる黒装束に銃を撃つ

?「うわっ!」

ソイツはそれを避けた

僕は追撃を仕掛ける

?「ま、待った。冗談だよ」

ソイツは両手を上げて焦ったように言った

よく見たら

『麗華?』

麗「そうそう」

ドクンッ!

『ッ!』

急に眩暈が襲った

それと同時に体に鋭い痛みが走った

足元がふら付いてその場で崩れる

仁「氷月!」

仁王君が慌てて僕をキャッチした

上風「麗華!何やってくれたんだよ!」

体中の血管が大きく膨張した縮小したりする

息はわずかだけど出来る

徐々に痛みは治まり息も楽に出来るようになった

『......』

急に振り返った時の行動で体が無理をしたと判断したんだろう

麗「ごめんね、知ってたけどそこまでフリーだとは思わなくって」

『いいです』

仁王君は僕を抱き上げた

『下ろしてください』

仁「それは出来ん相談じゃ」

上風「とりあえず中に行こう。麗華も用事があったんでしょ?」

麗「そうだよ」

仁王君に抱えられたまま屋敷に戻った
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