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仕事は幽霊退治

第12章 決意と覚悟


夕食が終わって風呂に入った

女子は1人だけなので、男子よりも先に入る事にした

『あったかい......』

1人で露天風呂を使うって

でも

『静かでいいな』

真上は満点の星空である

都会では見られない光景だ

こんな貴重な光景を見れた事が嬉しいな

風呂から出て頭を洗う

凍「やりましょうか?」

『変態』

後ろには狼の姿で入っている凍真が居た

凍「苦労なさっているから」

『別にしていませんよ』

電「では、私が」

火「いや、私が」

何故、全員此処にいる!

振り返ると狼が3匹に増えていた

『はぁ』

凍「溜息をすると、幸せが逃げていきますよ」

わかる、狼の姿でもわかるぞ

絶対に笑っているな

髪を洗い終えタオルで体を隠す

『洗ってあげる』

火「そんな事」

電「自分たちでも出来ます」

『僕がやりたいんだけど』

火「では......」

火真は風呂から出て体を振る

僕の目の前に来ると反転し背中を見せた

『いい子だね』

僕はそのまま3匹の体を洗った

いつもお世話になっているから

そのお礼も込めて

『じゃあ、僕は出るから』

電「では私たちも」

火「そうだな」

凍「ええ」

3匹と一緒に脱衣所に戻る

体に付いている水滴をバスタオルで拭き

凍真達が持ってきた着替えを着る

髪の毛は高い位置で結んだ

僕はバスタオルを持って3匹の体も拭いた

着替え終わった服を鞄にしまって

凍「髪の毛を乾かしましょう」

そう言って僕の体を持ち上げて椅子に座らした

『そっちの姿ではセクハラ行為になるよ』

凍「ご心配なく」

人の姿になって僕の髪の毛を乾かしてくれた

2匹は狼のままだ

『心配、掛けちゃったよね。火真にも電真にも凍真にも』

火「何をおっしゃいますか」

電「私達はあなた様方に救われた、これでも足りないくらいです」

凍「使えている身では時々心配しますがね」

人間の体を貰った時に怪我をして動けない3匹の狼が居た

僕らは召喚獣にする事によって彼らを救った

同時に縛った、一生死ねない状態に

僕らの場合は別にいいが

彼らには、ね

火「生きている事だけでも幸せです」

電「それにあなた様方と一緒ですから」

凍「終わりましたよ」

『ありがと』

僕はまだ暑いのでいつもより高い位置に髪を結んだ
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