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仕事は幽霊退治

第12章 決意と覚悟


白川側

奥の部屋で定期検査が終わった

定期検査と言っても週に2回の数だ

土曜日と水曜日だ

医者「では、受付のほうでお待ちください。すぐに結果が出ますから」

『わかりました』

僕は鞄を持って診査室から出た

入院生活のせいで大幅に体力が落ちている

初登校でとても疲れた

受付の近くに設けられているソファーに座り

これからの事を考える

この後、診査結果が出たら仕事場に行き

貯まりに貯まっている始末書を書かなければ行けない

あの3人は日本語が出来ないからな

ブーブー

マナーモードにしていた携帯が振動した

僕は立ち上がって電話の使用が許可されている場所まで移動する

ポケットから携帯を取り出しで相手を見る

『(今井さんか......)』

仕事場の上司がこんな時間帯に電話なんてな

『はい、氷月です』

今「おー、もしかして診査中だったかな?」

『ええ、今は終わって結果を待っています』

今「そうかそうか、それはすまなかったね」

『大丈夫です。それより何か御用でしょうか?』

今「始末書まだかって上が煩いんだよ。出来れば今日中に仕上げてくれないかな?」

『わかりました、結果が出次第すぐに向かいます』

今「すまないね。無理をさせちゃって」

『いえ、それでは』

今「ああ、良い結果を待っているね」

『はい』

携帯を切ってポケットにしまう

さっきまで座っていたソファーには銀髪君が座っている

僕は別の場所に座ろうと目の前を通り過ぎた

仁「待ちんしゃい」

『......』

腕を掴まれてその場で止まってしまった

周りには自分と同じ学生服を身につけている学生に囲まれた

『何か御用でしょうか?』

腕を掴んでいる、仁王君に言った

仁「なんでお前さんがここにおるんじゃ?」

『なんでもいいじゃないですか』

幸「そうかな?」

皆の目は僕をしっかり捉えている

幸村君の笑顔が怖いと思ったのは夏休み以来だ

すっかり忘れていた

「白川さん、今すぐ受付までお越しください」

放送が鳴る

『呼ばれているので行きますね』

僕は無理やり腕を払って受付に向かった

どう言い訳をすればいいのか

受付に行く間に考えようと思ったが

振り返ると皆はまだこちらを見ていた

というか、揃いに揃って何しに来たんだ?
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