第12章 決意と覚悟
柳生「仁王君、今日はやけにネックレスが気になるようですね」
仁「そうかのう」
柳生「ええ、暇さえあればよく触っていますよ」
柳生に言われるまでは気づいておらんかった
今は部活の片付けの最中じゃ
柳「仁王、ネックレスなんて何時からしていたのだ?」
仁「よく覚えておらんのじゃ」
参謀にも言われる始末
切「痛い!痛いッスよ!!」
ジャ「頼むから我慢してくれ」
丸「何やってんだよぃ」
少し離れた場所では赤也が騒いでおった
幸「練習中に足を捻ったみたいだよ、ウフフ」
真「全く、たるんどる!」
ジャッカルが赤也の足首に湿布を貼っておる
それを楽しそうにブンちゃんが眺めているのじゃ
幸「帰りに病院に行こうか」
柳「そうだな」
仁「俺らも行くんか?」
真「当然だ」
柳生「逃げれませんね」
俺達は部室で制服に着替えて
何故か知らんが皆で行く事になった
道中では赤也が怪我をした事の話題になり
赤也をいじりにいじりまくった
幸「最近白川さんと一緒じゃないね?」
仁「ん?そうか?」
柳生「彼女は今日が初登校のようでしたが」
真「そうなのか?」
柳「家の事情だったらしい。俺達の連絡先も知らなかったようだから連絡が入らなかったようだ」
丸「そうなのかよぃ」
幸「連絡なしね(黒笑)」
ジャ「ゆ、幸村」
切「そんで!今度の大会には来るんスか!?」
柳生「聞いていませんでしたね」
柳「ああ、俺もだ」
俺にも連絡なしとはな
少し気になるぜよ
夏休みはずっと来んかったし
2学期も廊下ですれ違った程度じゃ
病院に着くと平日の夕方にも関わらず
多くの人が受付で待っていた
切「うあ~......」
丸「す、すげぇーな」
ジャ「なんというか......」
柳「この時間帯では他の学校の部活も終わるから多くの学生が来る事が多い」
幸「さあ赤也、受付をしてくるんだ」
切「え、でも」
幸「さあ(黒笑)」
切「ウィッス......」
赤也は幸村の笑顔に負けて受付に行った
怖いのう
幸「なんだい?仁王」
仁「なんでもなか」
幸「クス、ほんとかな?」
仁「......」
幸村から視線を外すと
奥から見慣れた水色の髪の男子生徒が出て来た
仁「氷月......」
俺の発言に皆が向いた