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仕事は幽霊退治

第12章 決意と覚悟


テニスコートに近づくにつれ黄色い声が聞こえる

これが体に響くのだ

完治した訳じゃないので運動は出来ない

これ以上近づいたら面倒だと思い

僕は人目に付かないコートの近くにある木にもたれて見る

真「そこ!1年ペースが落ちているぞ!!」

「「はい!!」」

丸「天才的ぃ」

切「反則ッス!」

ジャ「おいおい」

コートは戦場なのかそうでもないのかよくわかんない状態だ

柳生「おや?白川さんではないですか?」

後ろから声を掛けてきたのは柳生君だった

『お久しぶり、柳生君』

柳生「始業式から姿が見えないので心配しました」

『仕事の都合で長引いてしまったのです』

柳生「自給自足は大変ですが、頑張ってくださいね」

『わかりました』

柳生「では、部活に行ってまります」

『頑張ってください』

柳生君はコートに向かった

柳「フム、そういう事だったのか」

『柳君』

死角からノートを広げて出てきた

柳「最近、お前の姿を見ていなかったのでな」

『ごめんなさい』

柳「まあ、俺達の携帯番号を知らないからな。連絡の取りようもないか」

柳君はポケットからメモ用紙を出すと

そこに何かを書いているようだ

柳「ここにレギュラー全員の携帯番号とメールアドレスを書いておいた。何かの事情で来られない場合は連絡してくれ」

『わかりました』

そのメモ用紙を受け取ると柳君は行ってしまった

さあ、今日はゆっくりしている暇はないんだ

僕は帰路に立つ

通院している身なので今日は病院に行ってから

仕事場へ行き、始末書を書く

夏休みはあれだけあったのに3人係でも終わってないとは

溜息を出したいがそんな暇もないので

病院に向かった






仁王側

部活に行く途中で廊下ですれ違ったヤツの名前を思い出した

仁「白川氷月......」

時々、一緒に屋上でサボるヤツじゃ

俺はアイツの事が好きじゃ

なのにまだ告白すらもしておらん

ここは慎重にいくべきじゃ

首に下がっているネックレスを握りしめる

ふと思った

夏休みに入る前にはこんなもんをしとらんかった

いつからしておったんじゃ?

当たり前の用にあったそれには違和感がなかった

俺は部室に入り着替えるが

ネックレスは気にならんかった
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