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仕事は幽霊退治

第12章 決意と覚悟


仁王側

仁「フワァァ~~」

9月の半ばになっても暑さは和らぐ事を知らんらしい

午後の授業をサボりに屋上に来たのはええんじゃが

仁「......」

何かが足りない気がする

いつもは誰かと一緒にサボっていたのだが

違和感が離れない

夏休みの時だってそうじゃ

そして

仁「誰かおるんか?」

誰も居ないのに誰かに見られている気がする

これは合宿が終わってからだ

そんな違和感について考えておったら

今日も昼寝を忘れてしまった

最近はこのような事ばかり考えており

昼寝が出来んのじゃ

ダルイ体を起こして教室に向かう

途中、男子(?)生徒とすれ違う

仁「......」

ソイツは、腰まである水色の髪を下の方で1つにしており

身長もそこまで小さくはない

だけど、何処かで見たような気がしてならないのじゃ

後で参謀にでも聞いてみるか






白川側

移動教室の授業が終わった後

教科担任に呼び出された

今学期初めての登校でこれだ

以外にもリハビリに時間が掛かり

2学期の少しが過ぎてしまったのだ

『はぁ~』

すぐ終わる話だからと授業が終わってからすぐに話した

内容としては試験の事だった

皆と違い実力試験を受けていないため

今学期は成績が厳しくなると

『わかりました』

帰りが始まる前に教室に戻ろうとした時

仁王君が前から歩いて来たのだ

すれ違ったが何事もなかったようだ

テニス部のマネージャーと言っても

活動しているのは女共がいない土日祝日のみ

だから、誰にもバレていない

完全にすれ違ったのを確認した後

顔だけ後ろを向いた

仁王君は真っすぐ自分の教室へ歩いて行った

自分も同じクラスだが

今は屋上に向かっている

屋上に着くと

黒のコートに身を包んだ白髪の男が立っていた

『どうでしたか?凍真』

凍「問題ありませんでした」

あの時は狼として召喚したが

今は人の姿で呼んでいる

凍「あなた様も人が悪いですね」

『バラしたら記憶を消した意味がないよ』

そう、あの時

脱出した時にあの場で起こった事の記憶を消した

それが仕事の条件

外にバレないようにするために

ポケットに入っていたカードも石も全て回収した

石は上に預けて、カードは撤去した

『今日は部活へ行ってきます』
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