第11章 闇の世界と光の世界
仁王側
仁「!」
目が覚めた時にはベットで寝ておった
周りを見ると合宿所の一部屋だ
隣のベットでは柳生が起きたようじゃ
柳生「おや?」
仁「......」
さっきまで何かをしてったのじゃが
何も思い出せん
柳生「仁王君?私達、今まで」
仁「わからん」
特に変わった様子もなく
ベットに寝て負った
だけど、どっと疲れたように感じた
携帯を見れば合同合宿1日目の3時過ぎ
2時間も寝ていたようじゃ
外は暑く日差しが照っておった
まだ夏休みは始まったばかりなのに対し
何かとんでもない体験をしたような気になっておる
柳生も何かを感じておるようじゃ
テニス部
彼らはとんでもない体験をしたのは覚えているけど
内容が思い出せないようだ
合宿最後の日
夕食後に皆が呼び出されて大広間にいた
跡部家の大広間なんて本当に、ね
跡「誰かわかんねーのか?」
沈黙
不「そう言えば、ここに来た時の違和感が消えているね」
幸「そうだね」
違和感
この跡部の別荘に来た時に感じていた嫌な感じが
今は全くと言っていいほど何も感じられないのだ
手「そのようだな」
日「それ以外にはないのですか?」
またもや沈黙
仁王はポケットをあさっても何も出てこなかった
疑問を浮かべた顔をしている
柳生「どうしたのですか?」
仁「なんかここに入れておった気がしてのう」
越「ん?」
忍「そういや」
2人もポケットを確認するが何もない
結局わけがわからないままお開きとなり
次の日は皆が帰って行った
今井側
大きな音が聞こえたので何事かと部屋へ向かった
姿見の部屋に
そこには
今「氷月!雷地!炎方!優馬!」
仕事に行った4人が床に倒れていた
優馬以外の3人は怪我もしている
雷地と炎方の場合は気絶しているが
氷月の場合は脈が薄く、呼吸も浅い
とても危険な状態だ
今「優馬!」
上風「あ、今井、さん?」
今「何があった!?」
上風「氷?」
優馬は寝ぼけながらも氷月を見た
そして大粒の涙を流し始めた
上風「氷が、無茶をして、9、割りまで」
今「9割まで解いたのか!!?」