第11章 闇の世界と光の世界
白川側
目の前の香波は大粒の涙を零しながら悲痛な声で言ってくる
『死神からの依頼は初めてでしたよ。それでも、彼はある意味救えた。人間だった事の方面で』
香「煩い、煩い煩い煩い煩い煩いっ!!!!!!」
触手は倍に増え僕らを襲ってくる
『6割』
僕は手に力を込めて触手に触れた
触れた所から氷はじめ香波まで届くが
後一歩の所で自ら切り落とした
切り落とした部分からは新しい触手が生えてきた
黄「これじゃキリがないよー」
赤「全くだ」
2人は宙に浮きながら言っている
『7割』
ドクン!
『ッ!』
これ以上の開放は体が持たない、か
黄「それ以上はやめろ」
赤「戻れなくなるぞ」
『その時は、まあ』
笑って見せるがバレバレのようだ
赤「それじゃ!」
炎方が戦陣を切った
香波の真正面から思いっきり近づく
赤「食らえ!」
炎方の拳には蒼い炎が燃え上がっている
香波は逃げるかの用に触手を盾にして後ろに下がる
『させない!』
香波の背後に氷の壁を作る
そして
赤「燃えろ!」
炎方の一撃が香波に当たった
これで終わりだと誰も思っていないため
炎方は一度下がる
香「ギャーー!!!」
蒼く燃える香波の姿に彼らは息を呑んだ
『......8割』
ドクンッ!!
『ッ!!』
あまりの痛みに左胸を抑えてしまう
それでも
僕は両手を地面に付き叫ぶ
『凍てつけぇー!!』
僕の足元から氷が張る
部屋全体を真冬に変えた
こうでもして力を出さないとね
黄「だーっから!無茶すんな!!」
赤「結界はお前にしか出来ないんだからな!」
2人のお叱りを受ける
『手こずっているのは、何処の神様ですか?』
黄「大体!攫われるから行けないんだろうが!」
赤「操られてたしな」
『悪かったって、と言うか軽く腹痛なんですけど』
赤「目覚ましにはなったんじゃねーのか?」
『アンナメザマシ、イヤダ』
黄「お、氷月が棒読みだ!」
赤「次来るぞ!」
香波に目をやると炎はいつの間にか収まっており
触手が1段階成長している用に見えた
黄「成長してない?」
赤「太くなっているな」
『速さは...!』
気づいた時には目の前に触手が来ていた
それに僕らは3人当たって後ろに吹き飛ばされる