第10章 現在地
結局、校内新聞ってやつを探しても
見つからなかった
一応、隅から隅まで調べたつもりだ
本棚を調べる気力はないけど
忍「ここは新聞を作ってへんかったんやな」
黄「日本の大学なのにー」
柳生「手がかりが消えてしまいましたね」
麗「いいかな?2階の通路に別の扉を見つけたんだけど」
赤「......行ってみるか?」
黄「うーん」
幸「俺達は君達に付いて行く事しか出来ないから」
手「ああ、そう言う事だ」
跡「任せたぞ」
麻「偵察してくるよ」
眞「私も」
麗「双子って何処でも一緒なのか?」
黄「さあ?行ってみようか」
赤「2階の階段はさっきみたぞ」
黄「よし、行こうか」
俺達は2階の扉まで移動した
赤「......」
黄「確実にいるね」
麻「扉向こうにはアイツらが待機しているよ」
眞「1体ずつ仕留めて行くの?」
麗「そうしないとね、後ろから来て挟み撃ちは笑えないから」
この先に別のなんかがいる
俺は身構えた
何が来るのか怖いのだ
攻撃神と言っても俺は氷月や雷地みたいな勇気はない
だから、初めて見るものは怖いのだ
肩に誰かの手が置かれた
黄「俺達なら大丈夫さ、彼らを守りつつ、氷月を助ける。それが今の目的」
赤「......ああ、わかったよ」
黄「そこまで気を張るな、後で疲れて術が出せんぞ」
雷地は笑顔で言った
雷地の笑顔で俺達2人は救われてきた
俺も弱虫なんだな
赤「札の準備は怠るなよ。いつでも発動出来る用にしておいてくれ」
俺は目の前の扉を開けた
香波側
香「もうそろそろ来る頃かしら?」
図書館の通路の先にかなり開けた空間が存在する
縦も横も同じくらいの広さ
高さは15メートル
ひ、暇だったから、測ったわけじゃないんだからね!
ドォン!
戦闘している音が近くに聞こえる
私は地面から4メートルくらい浮き
4って数字好きだからね
私の下には
私の氷月が立っている
香「氷月、私を守ってね」
『わかりました、マイマスター』
香「ウフフ」
なんだか楽しくなってきたわ
早く来てくれないかしら
だって早く
神様の殺し合いを見たいもの