第7章 恋の策謀事件(下)
「うわあ、大変なことになったぞ。」
ケンタウロスはすぐにガイア、ユニ、キューピッドに会議であったことを知らせた。
「まずいことになったな。もし見つかれば僕らは死ぬ。もしくは助かったとしても二度とこの城に入って捜査はできない。」
ユニがいそいそと駆け出した。
「でもみんなで行動しているとまずいから2手に別れましょう。」
ガイアがみんなに促していつもの3人に分かれて別の方へと歩き出して行った。
「お互いに連絡を取り合いましょうね。」
と言葉を残して。
「それにしてもこのお城は何階まであるのかしら?」
ガイアは1人と1匹についていくので必死だ。
「さあね。とにかく隠れる場所を探さないとな。」
キューピッドは歩く速度を速めていった。
「そう言えばさっきもユニが言っていたけどもし、見つかって殺されるとしたらアキレーのことよね?」
ガイアは歩きながらユニに聞いた。
「そうだよ。」
「それじゃアキレーを倒す方法を考えた方がいいんじゃない?」
ガイアは次第に走り出した。それに続いてユニとキューピッドも走り出した。
「確かにそうだね。でも手強いからそう簡単には倒せないと思うよ。」
キューピッドが頷いた。
これから隠れるところも探さなくてはいけないしアキレーを倒す方法だって調べなきゃいけない。でもまずは安全確保が優先である。
「先を急ごう。」
やがてみんなの姿が小さくなっていった。
その頃ケンタウロス達も走りながらアキレーを倒す方法を考えていた。
「あれから城にいるけどアキレーのことは全然掴めていないわね。おまけに魔法が効きにくいなんてどうかしてるわよ。」
ウンディーネが走っていると後ろから声がしたので3人はぎくりとした。
「おーい。」
「誰!?」
3人が振り向くとそこにはミカエルの姿があった。
「ミカエル!?あなたは来てはダメよ。」
「この人知ってるの?」
ディオがウンディーネに聞いた。
「ええ、でも今は詳しい話をしている暇はないわ。」
ウンディーネはミカエルに変ええるよう促したが協力したいと言われて渋々仲間に入れることにした。
「見たこともないけどどこのやつだろう?」
ケンタウロスとディオは首をかしげていたがウンディーネが”彼を信じて。仲間になりたいって言ってるんだから”と2人をなんとか説得した。