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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第2章 “エース”を連れ戻せ


           *   *   *

――放課後 第2体育館――

「あ!!瀬戸ー!菅原さーん!!ちゃーす!!」
「おー早いなお前ら!」
「菅原さん達こそ早いっす」
「アハハ!確かになー」

日向と影山さんの顔はすでに紅く色づいていて、大量の汗が伝っている。おそらくもっと早くから練習を始めていたのだろう。そう考えると、いてもたってもいられん!私も準備しなくては!体育館倉庫へ向かおうと足を踏み出した。すると、背後からこちらへ向かってくる足音が響いて来た。
「あ、おーい影山ぁー?」
フッと背後へ顔をやると、不機嫌そうな影山さんが立っていた。意識が全力で冥界へと走り抜けていきそうになる。


ドウシテアナタ様ガイラッシャッテルンデスカ。


「菅原さん、ちょっと間日向に上げてもらえますか」
「オッケー良いよー!」
「! 菅原さんのトス!!」
私とは対極に日向は喜々としてスガ先輩と会話を交えだす。今全力でそこに入りたい。ていうか逃げたい。恐怖で顔が上がらない状態に陥っている。
あれ、首にアロンアルフアでも着けたっけなーおっかしいなー・・・・・こんな茶番やったって気が安らがないなんて初めから知ってた。


「あ、あの・・・・影山さん。何か・・・?」
「瀬戸」
「は、はいッ」
「瀬戸って、呼び捨てで呼んでも良いか?」
「へ、は、はい。そう呼んでもらって全然・・・」
「分かった。じゃあ、瀬戸、話がある」
「はい・・・」
な、何だか掴み所の無い感じの人だな・・・・。でも、どこか気遣ってもらっているのを感じる。あんまり怖くな、・・・・・怖いですごめんなさい。
「菅原さんと、前に遅れて来た事あったよな」
「はい・・・」
「その日、東峰さんと何かあったのか?」
「え・・・・・どう、して、そう思うんですか・・・・?」
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