• テキストサイズ

【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第7章 おかしな烏野高校排球部


「え、あ、はい…」
潔子先輩も返事とかしなくて良いですよ。あなたの酸素がもったいない。もったいない(大事なことなので)
「へーやっぱりそうかー。予想より断然可愛いよ。芸能界にも中々居ない美人さんだね」


「! い、いえそんな…」
「「「!!!」」」


「き、潔子先輩?」
「き、潔子さんが…!!」
「照れてる……!!」
私に続いて西谷先輩と田中先輩も絶句の表情で呟く。他の皆さんも唖然としている。そんな私達を尻目に、鴨一兄さんは潔子先輩の目線の高さに合わせる為か、潔子先輩の前へとしゃがみ込む。
「伊鶴から話は聞いてるよ。いつも妹がお世話になってるね」
「い、いえ。その、寧ろ私の方こそ…」
「はは、謙虚な子だ。本当に話通りの素敵な子だね」
「!」
潔子先輩の紅く色付いていた顔がより紅く染まる。次には困ったうに眉尻を下げて兄さんから視線を逸らす。


え、ちょ、何。何この少女漫画的展開は。


鴨一兄さんは只ニコニコと良い人スマイルをぶら提げて潔子先輩に向けている。いやいやいや何なのかねきみは。
「兄さん!!潔子先輩誑かさないでくれるッ?!ていうかホントにホントに帰って!!」
「えーせっかく潔子ちゃんに会ったのにー?もうちょっと良いじゃん。ねー?」
「えっ、いやその…」
「帰れえええええええええええええええっ!!」

潔子先輩を唆していくスタイルの兄。




「おーい!!瀬戸!清水!!ちょっと良いかー?」




声のする方を見ると、体育館扉から鳥養コーチが顔を覗かせていた。
「あ、はい!何でしょうか?」
「すまん。ちょっと運んで欲しいものがあって。手伝ってもらっても良いか?」
「はい。分かりました、すぐ行きます」
鳥養コーチに返事を返す。すぐに潔子先輩も腰を上げ、共に鳥養コーチの方へ向かう。扉を閉めようと手をかけたところで、兄さんに顔を向ける。


「私が戻ってくるまでに帰ってなかったら、兄さんの貯金は無くなってると思え」
訳:お父さんお母さんに通帳渡してやる。


「はいはーい帰りますって。あ、潔子ちゃんまたねー」
「さ、さようなら」



──────バンッ!!















またなど無い。ていうかあって堪るか。全力でフラグへし折ってやる。


/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp