第7章 おかしな烏野高校排球部
「何だよホントのことじゃん」
「そんな昔のことどうだって良いでしょ?!」
「もーそんな慌てちゃって可愛いなー」
「弾き飛ばすぞこの野郎ッッ」
その後数分私と兄さんの押し問答が続いた。
※ ※
菅原「……俺鴨一さんになりたい」
澤村「4歳の瀬戸かぁー」
東峰「ちょっと待て、お前ら何言ってんだよ」
縁下「鴨一さんにいくら払ったら写真貰えますかね」
東峰「縁下はさりげなく取り引きを考えるんじゃないッ!」
西谷・田中「「……」」
東峰「お前らはお前らで鼻血拭けッッ!!」
菅原「だってしょうがないだろ。瀬戸に結婚したいって言われるなんて夢みたいだべ」
東峰「だからそれは4歳の頃の話だろ!」
菅原「年は関係無い!!一度で良いから瀬戸に結婚したいって言われたいッ!そんで『それは無理だよー』とか言うのに『どうしてもスガ先輩じゃなきゃ嫌です』とか言われたいッッ!!」
東峰「誰かスガにお薬と涎拭きをッッ!!!」
日向「瀬戸もそんな時期あったんだな~」
影山「お前は小さい頃もそのまんまだったろ」
日向「そんなことねぇよ!!」
東峰「お前らはいつまでも純粋でいてくれな…」
日向・影山「「??」」
東峰「いや、あそこの思春期丸出し5人組みたいなことにならないでいて欲しいなーって(ゲッソリ)」
日向・影山「「ああ~~…」」
日向「ん~~小さい頃の瀬戸が気にならないかって聞かれると…」
影山「んぬ…まぁ、嘘になるっスけど」
日向「でもやっぱ今の瀬戸が一番だよな!」
影山「(頷く)」
東峰「……二人とも、後で何か奢ってやるからな(感涙)」
日向・影山「「! あざス!!」」
いつの間にかツッコミ役と昇華してしまった東峰先輩にとって、本日、穢れ無き紳士精神を持った速攻コンビがオアシスとなる。
東峰「瀬戸ちゃん、大丈夫かな…」
第二のオカンとしてのポジションも確立しつつある。