第7章 おかしな烏野高校排球部
文句を述べようとするも、兄さんに取り押さえられた挙句口元も手で塞がれる。やめて下さいこれはセクハラです。
「んッー!!んッー!!」
「はいはいすぐ話し終わるからねー」
そういう問題じゃねぇよ。呻きつつも脱出を試みるも鴨一兄さんの腕は微動だにしない。これが工事現場バイトの本気か。
「ごめんねー。えーと、どこまで話したっけ?」
「瀬戸が4歳でお兄さんが8歳ってとこまでです!」
「おーそこからか。おっけおっけ」
日向の言葉に兄さんはうんうんと頷くと、意気揚々と話し始める。
「俺が伊鶴とおままごとして遊んでる時にね、急に伊鶴が俺にこう言ったんだ」
『わたし、おおきくなったらおにいちゃんのおよめさんになる!!』
「「「!!??」」」
『伊鶴、俺たちは兄妹だからけっこんは出来ないんだよ?』
『だめ!!おにいちゃんと結婚するの!!』
『んー…でも、』
『おにいちゃんのおよめさんがいーい!!おにいちゃんとじゃなきゃけっこんしたくない!!おにいちゃんとけっこ、』
「あああああああああああちょっと何話してんの兄さんッッ!!!」