• テキストサイズ

古きパートナー

第5章 トラウマ


白川側

『授業中にも関わらず、何か御用ですか?』

藤「用がなきゃ呼ばんぞ、俺だって暇じゃない」

僕はあの後、藤岡先生に呼び出しを食らった

なぜかは知らん

ここは相談室(仮)

先生の休憩室的な部屋

藤「お前最近寝ているか?」

『ええ、一応』

藤「はい、嘘」

なーんでわかったし

て言うか、わかってるなら聞くな

藤「目の下に隈が出来ている」

『なるほど、そこですか』

藤「ほれ」

藤岡先生は僕に薄い毛布を投げた

藤「好きな場所で寝な」

『しかし、授業g......』

藤「知るか、寝ろ。寝るまで見ててやるからよ」

『......』

なんなんだ、急に呼び出して寝ろなんて

でも、返してくれないだろうな

藤「ここなら雨の音も聞こえんだろ」

『!』

気づかなかった

外で降っている雨の音が聞こえないなんて

先生は陽気にコーヒーを飲んでいる

藤「さっさと寝ろ」

『はぁ......、わかりました』

僕は毛布にくるんで部屋の隅に座った

藤「ソファーで寝ればいいだろ」

『場所くらいは自由にして下さい』

藤「はいはい」

僕は毛布に顔を突っ込んで寝た






仁王側

今日はサボれる場所がないな

サボれる場所が他にないか探索中

いつもサボる教室には女共がおったし

他の場所はあまり知らん

仁「ん?ここは」

相談室

そういうや、藤岡先生が居る場所じゃな

電気も付いておるし

いるな

ガチャ......

藤「ん?なんだ、仁王か」

仁「教師が何をしとるんだ」

藤「見てわからんのか、リラックスだよリラックス」

仁「はぁ......」

藤岡先生は優雅にコーヒーを飲んでいる

藤「お前こそサボりか?」

仁「そうじゃよ」

ピロピロピロ......

藤「電話か」

職員用の携帯電話に出る

藤「ああー、そうか。わかった」

ピィ

仁「なんじゃ、非番はおしまいか?」

藤「そんな感じだ、じゃあ俺は行くからよろしく」

仁「ここは開けていくんか?」

藤「絶好のサボり場所を提供しよう」

仁「さっさと行け」

藤岡先生は出て行った

今度から先生なんて呼べないな

俺は椅子に座り頬杖をついた

何気に周りを見る

仁「なんじゃ、これは」

俺は椅子から立ち上がって気になった物へ行く

なんだ?この黒いの??
/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp