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古きパートナー

第2章 一度目の春


仁王側

白川が立とうとした時

そのまま倒れた

仁「!おい!白川!!」

上風「氷月!氷月ッ!!」

柳「2人共落ち着け、気絶しているだけだ」

俺は白川の体を地面から引き揚げて抱えた

柳「仁王取りあえずそこの壁に」

俺は白川を抱き上げた

?男にしてみればかなり軽い

こいつちゃんと飯を食っているのか

近くの壁にもたれさせて座らせた

俺も隣へしゃがむと

白川の額には少し汗が滲んでいる

上風「氷月!返事してくれよ!!」

仁「落ち着け優真。参謀」

柳「ああ」

参謀はしゃがんで白川の右腕をまくりあげた

柳「!」

参謀の目が開いた

まさか......

仁「これは、酷い......」

口に出るほどじゃ......

赤く腫れあがっているどころか

皮膚がかなり腫れており、しかも青紫色になっている

かなりの内出血じゃ

上風「氷月......」

優真もかなりの精神ダメージを受けておる

仁「ここから1番近い病院は」

柳「少し戻るがそこが1番近い。走って5分くらいだ」

仁「よし、そこに行こう。優真走れるか」

上風「あ、ああ。走れる」

かなりきているようだな

俺が立とうとした時だった

ジャージの袖を何かに引っ張られた

『ま、待ってください......』

上風「氷月!!!」

白川が意識を取り戻した

仁「待つって、なんでじゃ?」

『僕は、大丈夫です、から、優真を』

表情には出とらんがかなり辛そうだ

しかも、声はかなり掠れちょる

仁「そんなんで大丈夫なんて俺は認めんぜよ」

上風「ごめん氷月。今は先輩の言ってる事に賛成だ」

柳「俺もだ。そんな体では両親が心配するぞ」

『......』

黙っている白川の体を俺はひょいっと抱きかかえた

『な、何を、して......』

仁「怪我人は黙りんしゃい」

言葉を遮った

『......』

少し威圧をかけて言った

柳「こっちらだ仁王、上風」

参謀の後ろを優真と走った


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