第2章 一度目の春
仁王側
白川がフっ飛ばされた
5mくらい
仁「参謀!」
柳「致し方ないか」
俺たちはラケットとボールを出し
サーブを上げる
もちろん目標は
ゴロツキじゃ
白川側
成程、避けるのがわかっているからこそ殴り掛かってくるヤツの後ろにもう1人追加って事か
しかも、鉄パイプとか
少しは考えたんだな
僕はとりあえず痛い右腕を左手で抑えている
動かすとかなり痛みが走る
僕はその場に片膝を地面につけている
これは尋常じゃないほど痛い
痛いという言葉ってあっているのかも不安だな
国語の授業はもっと真面目に聞いておくべきだったな
?「ようやく、一撃を与えたか」
?「野郎ども!反撃だ!!」
動けない
動くと腕に響いてしまう
さあ、どうする
考えようとしている所で目の前の男が2人吹っ飛んだ
吹っ飛んだ男の立っていた場所を見ると
空からテニスボールが降ってきた
吹っ飛んだのと反対の方向を見ると
僕の見知った顔がラケットを持っている
柳君と仁王君のようだ
仁「おまんら、何をしとるんじゃ」
?「だ、誰だ、テメーらは」
柳「ただのゴロツキに名乗る名前は持ち合わせていない」
?「クソ、ついでにやるぞ!!」
「「おーー!!」」
まずい、近距離になれば2人に勝ち目はない
仕方がないここは
3人のために
僕は痛みが走る体に鞭を打って男共に突っ込んだ
上風側
氷月が吹っ飛んだと思ったら
今度はゴロツキが飛んできた
あれは!
柳先輩と仁王先輩だ
と言うことは、2人が!
仁「おまんら、何をしとるんじゃ」
?「だ、誰だ、テメーらは」
柳「ただのゴロツキに名乗る名前は持ち合わせていない」
?「クソ、ついでにやるぞ!!」
「「おーー!!」」
え?これはもっとやばくなってきた
氷月はうごけ、ない、し......!
気づいた時には氷月はゴロツキに突っ込んでいた
そして、ゴロツキを1人投げた
『はあ、あまり暴力はしたくないのですが、致し方ありませんね。これは』
やっちゃった!!
ついに氷月が本気になった
これは後始末が
なんて事を言ってるんじゃない
あんな腕で大丈夫、じゃないか
取りあえず、取りあえず、取りあえず!