第2章 一度目の春
僕は足早に玄関に立った
玄関のドアが開いた
登美子さんが買い物から帰ってきたのだ
母「あら?どうしたの?」
『優真を迎えに行くのです。今日は少し早く帰ってきたのでもしかしたら待っているのではないかと思い』
母「そうなの。じゃあ、お願い出来るかな?」
『はい。勿論です』
服装を見るとテニスをする服装のままだ
流石にこればまずい
少し着替えてくるか
母「あら、迎えに行ってくれるんじゃないの?」
『少し着替えてきます。このままだと少し不都合なので』
母「?そうなの?」
僕は自分の部屋に入ってテニスの服装から私服に変えた
この時期だと肌寒い事はないのだが薄いジャンバーを羽織っていこうフードも付いているし
フードをいつものように被って
母「いってらっしゃい」
『行ってきます』
僕は家を後にし走っていつものテニスコートに向かった
着いたのはいいが、どこにいる
橋を見つけた
じゃあ、その下に
いた
ガラの悪そうな人が7人かなここから見えるのは
とりあえず川岸に下りてみるか
下りた瞬間にガラの悪い人たちがこっちに気づいた
『来たので返してくれませんか?優真を』
?「そんなの嫌に決まっているじゃないか」
親玉っぽいの来た
え?優真を返したくない?
もしかして、ホm......
いや、流石にないな
『どういう意味ですか?』
?「俺の服を汚したのにも関わらず詫びの言葉だけで行こうとしてたんでな、少しばかり痛い目にあった貰った」
親玉の後ろを見るとかなりやられたのかグッタリしている優真が見える
流石にここまでやられて黙ってはいられないな
?「なんでな通話記録にある中で1番多く電話しているやつに電話したんだが」
なんでそこで携帯を調べたのか
訳がわからんな
とりあえず日陰で見にくいのでフードを取った
?「ほう、綺麗な髪をしているし、いい面してんじゃん」
『お話はそれだけですか?僕は早く帰りたいのですが』
上風「氷月!お前でも流石に無理だ!!」
?「うるせぇ!外野は黙ってな」
ドスッ
優真が蹴られた
さあ、どうしましょうか
この状況を
どう打開するのかが問題だな