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古きパートナー

第14章 冬休み


上風「だーかーらー、夢だって!」

『それはそれで嫌なんですけど』

仁「酷いのう」

幸「傷つくね」

夜の事がなかったかのように氷月は何時も通りに過ごしておる

今は朝食の時間じゃが

例の仕事によって俺達は1階の洗濯場へとやってきた

「おや、氷月ちゃんに優真君じゃないかい」

「大人になったねー」

『寒い中お元気ですね。体調は大丈夫でしょうか?』

「まだまだ現役だよ、氷月ちゃんの手際の良さには負けるけどね」

「ほら優真君。しっかりとエスコートしなきゃ!」

「でも氷月ちゃんの方が綺麗だよね」

上風「氷月、男っぽいって」

『自覚しています』

「なら、もうそろそろ乙女にならなきゃね」

「あら?そちらの方々は?」

洗濯場へと足を踏み入れた瞬間にその場で働いておるおばちゃん達が氷月と優真を取り囲んだ

そしてようやく俺達に気が付いたおばちゃん達の表情は何故か明るくなった

「もしかして、本命がいたり?」

『本命?なんの事ですか?』

「あちゃー、まだいないようだね」

氷月がおばちゃん達に俺達の説明をしている間に

優真は指定された籠の中にシーツを入れて行く






『最後にシーツの端を丁寧に畳み、ベットの下に入れます。この時、側面のシーツにしわが寄らないように気お付けてください』

今日の客は比較的に少なく、回る部屋も少ないために

時間を掛けてゆっくりと説明する氷月の手際の良さに

マネージャーをしておる時の姿が頭の中をよぎった

5つあるホテルの中で俺達が担当するのは2つであり

俺達は半分に分かれて説明を受けていた

俺、幸村、柳、ブンちゃんと問題児が1名おる中で冷静に伝える

『次は、丸井君。やってみますか?』

丸「へ?俺か?」

『はい、一番説明を聞いていなさそうでしたので』

丸「げ...、わ、わかったよぃ...」

聞いておらんのが知られておったのか俺達は別の部屋で練習する

丁寧シーツを付けれる事は問題ないのだが

いかんせん時間が掛かるナリ

そこから1時間近くシーツの付け替えを終えると先ほどの洗濯場へと戻り

しわくちゃに放り込んだ籠からシーツを取り出して洗濯機へと突っ込んだ
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